ぼくは極端な内向型の人間で、けっこう現代社会では損してきた気がする。小さいころは浮いた存在になり、なじめないことも多々あったし、いまでもなじめず孤立することはよくある。でも、そんな極端な内向型の人間でも自己肯定感はもっているつもりだ。
今回は、現代でなじめにくい属性の内向型人間が自己肯定感をもつための3つのコツをご紹介する。
内向型人間の特徴
この記事を読むにあたって、まずは内向型人間の主だった特徴を上げておく必要があるね。これみて当てはまる部分が多かったらあなたは内向型人間。理解できない場合は外向型人間だ。ちなみにどっちがいい悪いはないけれど、現代では外向型人間の方が生きやすい。
活発で、ひとに囲まれてて、楽しげな人の方が優遇されるよね。モテる人ってだいたいそうでしょ?
内向型人間の特徴① 自分の内的世界からエネルギーを得る、関心が高い
外向型人間は外部からの刺激が大好きで、そこからエネルギーを得るんだけど、内向型の場合はそれがない。外部からの刺激はむしろエネルギーを奪われるもの。
人混みで異様につかれてしまうとか、ガヤガヤしてる空間が苦手な人とか、逆にひとりが好きだとか、本を読んだり考え事したりなどが好きな人は内向型だ。自分自身と向き合ってる時間や空間が好きなのが内向型の特徴の最たるもの。参考程度にぼくはまさにこれ。読書&コーヒーの時間が幸せ。
内向型人間の特徴② 人が嫌いではないけど、一緒にいるのが苦手。疲れる。
いわゆるコミュ症と呼ばれてしまうアレだ。
その人が嫌いなわけでも、人嫌いなわけでも人間不信でもないんだけど、人と一緒にいるのはなぜか疲れる。人付き合いが苦手で、下手で、避けたい。なんかグイグイこられるとつらい。逃げたくなる。あまり長時間はいたくない。
内向型人間の特徴③ 楽しくても、すぐに帰りたくなる
イベントやパーティーなどに行っても、すぐに帰りたくなる。つまらないというか疲れてしまう。あたらしい友人などを作りたくっても、それよりもその場から離れてひとりになりたくなってしまい、コミュ症状態に陥る。帰りたくなったらもうだめ。帰らないとテンション爆下げ。
内向型人間の特徴④ 邪魔されると本気でイヤ
とくに読書中や考え事してるとき、なにかに集中してるときに話しかけられたり、邪魔されるのがとにかくイヤ。うざい。一度集中力が切れると、戻るまでに時間がかかってしまう。なにかに打ち込んでるときはマジで触るな、話すな、近寄るな。
ざっくりだけどこんな感じな特徴がある。これに「あるある!」って人はまさに内向型人間だ。「え?これ俺のこと言ってる?」ってあなたは極端な内向型人間だ。そしてぼくは極端な内向型人間だ。たぶん、一番振れ切ってる箇所にいる内向型人間だ。
もちろん、外向型よりの内向型もいるんだけど。
内向型人間は現代社会では損をしがち
上記の特徴を見ればわかるけど、内向型人間は現代社会では損するというか嫌われやすい。いわゆるKY=空気読めないと思われてしまう特性だからだ。
飲み会ですぐ帰りたい雰囲気出したり、疲れてしまってテンション低かったとすると「つまんねー奴。空気読めよ」的な印象をもたれてしまうし、コミュ症というレッテルを貼られる。集中してるときに邪魔されてイヤそうな顔をすると、イヤな奴だと思われてしまう。
かつ人前で目立つタイプでもないので、恋愛の機会を逃しがち。モテるタイプはやはりリーダー気質のひとに囲まれて楽しそうなひとだからだ。
現代社会は外向型人間が持てはやされるようになってる。それは「リア充」って文化ができはじめたことでさらに。インスタとかもう見てられない。
内向型人間が自己肯定感を得るための3つのコツ
そんなこんなで内向型人間は、こう思ってしまいがちだ。「俺はだめ人間なんじゃないか?」と。理解のない外向型人間はぼくら内向型人間のことを否定的にみる。
- おもしろくない奴
- ノリが悪い奴
- あつかいにくい奴
と。そうやって自己否定感に襲われてしまい、自信がなくなるひともいる。でも、内向型人間は「悪」ではない。これは人間の特性上の問題であって、外向型が今はよく見られるだけで、内向型人間=ダメ人間ってわけではないのだ。だから安心してほしい。
むしろ内向型人間だからこそのメリットもあるわけだ。
① まずはそのままの自分でいいのだという認識を持つ
先にも書いたが、これは特性の問題なのだ。ただ社会が外向型に合う形になってるだけだから、あなたは悪くない。だからまずは「このままでいいのだ」という認識をもつことだ。前提として。まずは自分で自分を責めることをやめよう。
むしろマイノリティーであるからこそ、外向型にはないものを持ってると考える方が健康的だ。
② 合わない人間関係やイベントなどは切ってしまう
内向型人間が消耗する原因は外向型的な人間関係やイベントごとになじめるように頑張るからだ。
特性というのはそう簡単の変わることはないし、変わったように思ってもそれは無理して頑張ってるだけにすぎない。いつか限界がくる。だから、合わない人間関係や理解されない人間関係はそもそも切ってしまうことだ。そして、外向型的なイベントなどにも無理に参加をやめること。
つまり、自分の快適な環境を作ってしまえばいいのだ。そもそも内向型人間は人間関係は狭く深くを好むからだ。合うひとや自分のことをわかってくれるひとだけと付き合えばいいし、無理に行きたくない場所に行く必要はない。それを強要される環境だったら逃げてしまえばいいのだ。
内向型人間は、本気でコミュ症なわけではない。合うひとや、コミュニケーション取れるエネルギーがあるときはふつうにコミュニケーションもとれるし、むしろ思慮深いし観察眼にすぐれてるから、より深いコミュニケーションがとれるのだ。ただ、一気に多数を相手にしたり、長時間コミュニケーションとるのがきついだけ。
③ 内向型人間だからこそできることがあると知ること
内向型人間は、こんな特徴がある。
- ひとつのことを突き詰めるのが得意
- 考えることが得意(思慮深い)
- 広く浅くはできないけど、1人の人と深く関わることはできる
基本的に内向きだからこそできるものだ。よって、好きなことに没頭したときの集中力は半端ない。かつ、しっかり考えて発言するから、発言が的を射ていることが多い。そして、常に考えてて、情報収集もしてるから思考の幅も広い。さらに、多人数は無理だけど、少人数になったときにその観察眼とか思慮深さが生きる。その人の深みに入ることができるわけだ。
だから内向型人間は、こんなことができる
人をたくさん集めてイベント…とかは難しいけど、こういうのは向いてる。
- 少人数だけ集めて濃く関わる系のイベント ( 勉強会、読書会など)
- 多くの人の発言をまとめていく (会議でのまとめ役)
- 相談、コンサル的なサムシング
逆に外向型はこれらをやるとそわそわしてしまいまとまりがなくなるのだ。
ぼくはこうやって、自分を理解し、いらん浅い人間関係を切り、できることに集中したところ自己肯定感が上がりまくった。あとは他人と比べないってことかな。内向型人間はとことんマイペースに生きるのがいい。あなたは間違ってない。
内向型人間が読むととても救われる本を紹介しよう
内向型人間にぜひとも読んで欲しい本がある。とくに悩んでる人はね。これを読んだとき、ぼくは「マイペースに生きていいんだ」と確信できた。だからおすすめ。詳細に内向型人間の特徴など書かれていて、勉強になる。
以下に参考になる記述を引用する。
内向型人間は自己中心的であるどころか、むしろその正反対であることが多い。内部の世界に集中して、自分が感じ、経験していることを深く考える能力は、外部の世界と他の人間を理解する助けとなる。自己中心的と見えるものが、実は、他人の身になって考えることを可能にする天分そのものなのである
内向型の人々は、非社交的なわけではない。ただちがうかたちで人と交わっているだけなのである。内向型の人は、多くのつきあいは必要としないが、より親密な強い結びつきを好む。他者とかかわることは、わたしたち内向型から大量のエネルギーを奪い取る。そのためわたしたちは、あまり社交にエネルギーを使う気になれない。無意味なおしゃべりを喜ばないのもそのためだ。
内向型の人のほとんどは、人と接するのが上手で、友達や家族とすばらしい関係を築いている。事実、彼らの多くは、ちょうどわたしのように、人とかかわる職業に就いている。では、社交的な集まりがしばしば彼らに、不安や疲労感をもたらすのはなぜなのだろう? それはきっと、グループ交際には大量のエネルギーが求められるからだ。まず、出かけるための心の準備がエネルギーを奪う。なぜなら、内向型の人は前もっていろいろ考え、あれこれ想像をめぐらす傾向があるからだ。きっと疲れるだろう、居心地悪さや不安を感じるだろう、と彼らは思う。第二に、内向型の人のほとんどは、その場の空気に慣れるまでに長い時間を必要とする。ざわめき、色、音楽、知らない顔、知っている顔、食べ物、飲み物、匂い――すべてが脳への過剰な負担となりうる。最後に、ただ物理的に大勢の人、友達や敵に取り巻かれているだけで、内向型の人のエネルギーは枯渇するのである。
内向型の人は、長時間、他人とともに過ごすと、ただ物理的に近くにいるというだけで消耗することがある。人混みにいれば、だれとも話をしなくても疲れを感じる可能性があるのだ
あなたでいよう。 そして、あなたの光で世界を照らそう
すべての内向型人間に幸あれ!!
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