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 財務省が18日に発表した7月の貿易統計(速報)によると、輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」は5135億円の黒字だった。円高が進んだことで輸出が伸びず、6月の収支(プラス6931億円)に比べて黒字幅が縮小した。

 輸出額は前年同月比14・0%減の5兆7284億円。輸入額は同24・7%減の5兆2149億円だった。輸出額が減った主因は、7月の平均為替レートが1ドル=103円14銭と、前年同月比16・2%円高になったことだ。輸出数量ベースでみると、米国や欧州連合(EU)向けなどに持ち直しの傾向もみられる。

 一方で、英国からの輸入は、金額ベースで前年同月比40・3%と大きく減った。主に医薬品原料の減少によるもので、財務省関税局は「(6月の)英国のEU離脱決定が影響しているのかどうかは精査中だ」としている。(鬼原民幸)

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