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 JR北海道は17日、石勝線夕張支線(新夕張―夕張、16・1キロ)の廃止を夕張市へ正式に申し入れ、支線は2019年3月をメドに廃止される見通しだ。赤字路線の沿線自治体からの廃止提案に9日後のスピード決着と、異例の展開となったのは、地域再生と経営再建を急ぐ双方の事情が一致したためだ。JR北は乗客が少ない路線の縮小を加速させる方針だが、対象となりうる沿線自治体の事情は様々だ。

 「当社の考えと合致するもので、市長の提案に全面的に協力を申し上げる」

 夕張市議会の委員会室であった会談の冒頭、JR北の島田修社長は、鈴木直道市長が8日に支線廃止を提案する代わりに求めた要請に、ほぼ「満額回答」で答えた。約10分の会談は公開され、終了後、お互い硬い表情で握手を交わした。

 両者は、市中央部に整備する「…

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