北海道は河川の氾濫に厳重警戒 栃木で猛烈な雨も

北海道は河川の氾濫に厳重警戒 栃木で猛烈な雨も
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17日、台風7号が通過した北海道では、これまでの大雨で氾濫の危険が非常に高まっている川があり、厳重な警戒が必要です。一方、関東などでは明け方にかけて栃木県で局地的に猛烈な雨が降るなど、大気の状態が不安定になっていて、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁の観測によりますと、台風7号は17日夕方に北海道に上陸したあと、北上を続け、午後9時に温帯低気圧に変わりました。
北海道では17日夜遅くにかけて雨や風が強まり、釧路市では午後7時40分すぎに観測を始めてから最も強い43.2メートルの最大瞬間風速を観測したほか、降り始めからの雨量は多いところで200ミリを超え、平年の8月1か月分を上回る大雨となりました。
この影響で、北海道では18日午前6時半現在、足寄町を流れる足寄川と利別川、白糠町を流れる茶路川、それに北見市常呂町を流れる常呂川で川の水位が氾濫の危険性が非常に高まる「氾濫危険水位」を上回り、設計上、堤防が耐えられる水位の高さの上限とされる「計画高水位」を超えていて、引き続き、厳重な警戒が必要です。
一方、低気圧から伸びる前線や湿った空気などの影響で、東日本や北日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達しています。18日午前3時10分までの1時間には宇都宮市で83ミリの猛烈な雨が降ったほか、宇都宮市付近では気象庁のレーダーによる解析で午前3時半までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったと見られます。また、午前4時までの1時間には山梨県山梨市の乙女湖で33.5ミリ、栃木県高根沢町で32ミリの激しい雨が降りました。
東日本や北日本では18日は大気の不安定な状態が続き、局地的に雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、関東では、このあと数時間は局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
気象庁は、北海道では川の氾濫に厳重に警戒するとともに、関東などでは土砂災害や低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。