読んだ本

・レオポルディーナ・パッロッタ・デッラ・トッレ「私はなぜ書くのか マルグリット・デュラス」
2014年はデュラス生誕100年だったらしく、いろいろと出ているようだ。これは無名のイタリア人記者のデュラスへのインタビューを纏めた本。伝記的なことなどへも言及されていてなかなか興味深い。だけどなんといっても目につくのはデュラスの言葉からにじみ出る高慢さや自惚れ。まあデュラスって人はそういう人だったわけで、そういった等身大の姿がよく表れている本だと思う。これを信者のごとく心酔しながら読むもよし、こいつ素晴らしい作家だけどほんとクッソ女だよな~と思いながら読むもよし。


・サルマン・ラシュディ「真夜中の子供たち」
少年期にイギリスに移住したインド人作家の小説。マジックリアリズムの大作ということだけど、ラテンアメリカの作品とはまた違い、それこそインドみたいにもっとゴチャゴチャしてる感じ(インド行ったことないけど)。文体的にはそれほど好みではなかったけど、おもしろかった。時間があったらじっくり読み返してみたい。




・矢野大輔「通訳日記」
ザックジャパンの通訳の目から見た4年間の日記。なかなか興味深かった。ザックの個々の日本人選手への評価とかね。
個人的にザッケローニはいい監督だと思う。すごくいいわけじゃないけどいい監督。日本代表監督なんて世界のトップの監督からすれば、日本人が思ってるような魅力のあるポストでは全然ないわけで、限られた選択肢のなかではかなりいい人選だったと思う。実際この本を読んでもザックの選手に対するアプローチやチームの雰囲気は決して悪くなかったように思える。まああくまで通訳の視点から見たものでしかないし、代表チームはおろかプロチームの現場なんて素人には全く勝手がわからないものではあるけど。
ただちょっと主力選手に対する依存度が大きかったようにも見える。主力選手のみのミーティングとかね。日本人ってのは信頼を感じられないと不安でしょうがないけど、おまえはもう中心だよって安泰になると気が緩んで夢見がちになるきらいがあるように思えるから、その辺のギリギリの緊張感、信頼されてるけど今日結果出さなきゃ外されるかもっていうチーム内の争いがないと、メンタル的に力を発揮できないんじゃないかな?
結局W杯じゃ駄目だった。しかも相手の前に自分自身に負けていたという現実を見ると、おれはまだ代表は外国人監督に学ぶべきだと思うけど、日本人のことがよくわかっている自国の監督を望む声も理解できるなあ。とはいえ誰がいんのかって話でもあるけど。西野は最近結果出せてないし、森保はまだ早い、城福は精神的に壊れるだろうし…。長谷川健太はそこそこの結果は出せそうだけど、おれだったら日本人なら小林伸二だな。ディフェンスとセンターFWっていう日本に欠けた重要な部分を強化できるでしょ。中盤なんて誰が監督でも回せるんだよ、日本は。回すだけなら。
なんて言ってる間にハリルホジッチに決まったね。成功するのかはわからんけど、アギーレといいこのレベルの監督を連れてこれた点に関しては、協会は褒められるべきなんじゃないかな。まあいろいろと難しいだろうけど、がんばってほしいよ。


・高橋竹山「自伝 津軽三味線ひとり旅」
久々に読み返した。津軽三味線の大家による口述自伝。幼いころに盲目になり、少年期から20年近く三味線抱えて東北の地をホイド(乞食)して歩きまわった半生の記憶。壮絶な旅芸人の人生が歯切れの良い言葉で語られている。とてもおもしろく、当時の日本の風土も感じられる素晴らしい作品。
改めて思うけれど、芸術を志してそれを始めるなんてのではなくて、生活のために三味線を覚えて、仕方なく旅をしながら弾いている。強いられて始めて、それがいつしか芸になる。本物の芸というのはそういうものなんだろうなと思う。





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