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【国際】日韓合意を評価する元慰安婦も 韓国メディアが異例の報道
【ソウル=島崎諭生】聯合ニュースは十四日、昨年末の旧日本軍慰安婦問題に関する日韓合意を「良かった」と評価する、元慰安婦の匿名女性(88)のインタビューを報じた。合意を受け入れる元慰安婦のインタビューを韓国メディアが報じるのは異例で、合意への反発が強い韓国世論に影響を与えそうだ。 日本政府は十二日、韓国政府が設立した元慰安婦を支援する「和解・癒やし財団」に、迅速に十億円を拠出すると決定しており、今後は何人の元慰安婦らが支援を受け入れるかが焦点となる。 女性は日本を許せないとしつつ、日韓合意について「安倍首相が(責任を)認定し、間違っていたと語り、お金を出すと言っている。私は良かったと思う」と、お金を受け取って残る人生を平穏に過ごしたいと語った。お使いの途中で日本の巡査に捕まり、旧満州(中国東北部)の慰安所に送られて一年過ごしたという。 ◆無効訴え反対集会 大統領は未来志向演説へ【ソウル=島崎諭生】ソウルの日本大使館前では十四日、昨年末の旧日本軍慰安婦問題に関する日韓合意に反対する市民団体の集会があり、約八百人が参加。出席した元慰安婦の金福童(キムボクトン)さん(90)は「安倍(首相)が記者を集めて謝罪し、法的に賠償するまでは許すことができない」と語り、合意の無効を訴えた。 日本の十億円拠出決定を受け、朴槿恵(パククネ)大統領は十五日の植民地支配解放を記念する「光復節」の式典で未来志向の演説をするとみられる。ただ、韓国国会の与野党議員九人が同日に、竹島(韓国名・独島(トクト))への上陸を強行する姿勢で、日韓関係の改善は一足飛びには進まなさそうだ。 PR情報
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