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【五輪体操】
勝てば豪邸暮らし だが、負ければ強制収容所でゴキブリを食べ… 「(金正恩)指導者に勝利を届けられて…」というメダリストの発言の真意とは?
■夜遊び後に敗戦、強制収容所へ
逆に国家の名誉を傷つけた選手には懲罰が待っている。北朝鮮がイタリアを破る番狂わせを演じ、アジア初の8強入りを果たしたサッカーワールドカップイングランド大会。北朝鮮選手たちは「英雄」として国に迎えられたが、その後強制収容所に送られた選手もいた。
実は、大会で北朝鮮が敗れた準々決勝のポルトガル戦前夜、選手は宿舎を抜け出して、イギリス女性と遊んでいた。帰国後にそのことがばれ、「革命精神に背く」として、収容所に入れられることになったのだ。収容所での生活は過酷で、入った選手は脱北者に「ゴキブリなど、手に入るものは何でも食べて生き延びた」と語ったという。
国家ひいては最高指導者の名誉を高めれば、“ご褒美”が待っているが、逆の場合は“鞭”が用意されている北朝鮮。そんな国で生き抜くためにも、メダリストが最高指導者を褒めたたえるのは当たり前の行為なのかもしれない。(五輪速報班)