男性転落事故受け 駅員に声かけを指示 東京メトロ

男性転落事故受け 駅員に声かけを指示 東京メトロ
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15日、東京・港区の地下鉄のホームで盲導犬を連れた視覚障害のある男性が線路に転落して死亡した事故を受け、東京メトロは、駅員に対して視覚障害者が駅を利用する際には、歩く方向などに注意し必要な声かけをすることなどを指示しました。一方、視覚障害者で作る団体は現場の駅の構造などについて、近く調査を行いたいとしています。
15日夕方、東京・港区にある東京メトロ・銀座線の青山一丁目駅のホームで視覚に障害のある男性が線路に転落し、走ってきた電車にはねられ死亡しました。
事故を受け、東京メトロは駅員や警備員に対して、視覚障害者や身体障害者などが駅を利用する際には歩く方向などに注意し、必要な声かけをすることや、ホーム上の安全確認などの基本作業を確実に行うこと、それに異常事態が発生した際には適切に対応するよう文書で改めて指示しました。
東京メトロは駅員に対し、障害者や高齢者を適切に手助けできる「サービス介助士」という資格の取得を勧めていて、今年度中に、およそ3000人いる駅員の半数の取得を目指しているということです。
一方、視覚障害者で作る日本盲人会連合は再発防止に向け、現場の駅のホームの構造などについて、近く調査を行いたいとしています。
竹下義樹会長は「盲導犬がいたにもかかわらず、事故が起きたことはショックで、調査を通じて、視覚障害者の安全を守る方法を考えていきたい」と話しています。