「二枚目」が不満だった草刈正雄
草刈さんは1970年、資生堂の「MG5」のモデルとして一躍人気モデルに。それから数年後、俳優デビューを果たし、俳優としてもかなりの人気を誇っていました。
当時の雑誌に掲載されていた草刈さんの写真を拝見すると、まさに"二枚目"! その影響か、当時の出演作を見ると二枚目どころの役がほとんどでした。
しかし草刈さん自身は、二枚目ばかりで汚れ役やコミカルな役のオファーがなかったことが不満だったと振り返ります。
「普段の自分とは違った役を演じたい、変えたいなという思いはずっとありました。同じことばかり言われると、反発したいという気持ちになるじゃないですか。当時は若かったこともあって、いきがっていましたしね。良い意味で見ている方々を裏切りたいという思いが強くありましたね」
「ズンドコベロンチョ」の思い出
このような思いを抱いていた草刈さんですが、皆さんもご存知の通り、最近では『真田丸』、娘と人格が入れ替わる役どころの『民王』などのコミカルな役をはじめ、幅広い役柄を演じています。
そして時は遡り、1991年にも『世にも奇妙な物語』内で放送された「ズンドコベロンチョ」でも、主演としてシュールでありつつもコミカルな役を演じていました。
この「ズンドコベロンチョ」は『世にも奇妙な物語』の中でもかなり人気が高く、昨年には藤木直人さん主演でリメイクもされました。…