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 17日の東京外国為替市場は、円が売られドルが買われた。前日の海外市場で一時1ドル=99円55銭をつけて約1カ月半ぶりの円高水準となったが、急速な円高の流れは一服した形だ。午後5時時点では前日の同時刻より39銭円安ドル高の1ドル=100円70~72銭。

 17日午前に財務省の浅川雅嗣財務官が過度な円高を牽制(けんせい)する趣旨の発言をしたことを手がかりに円売りが優勢となった。午後には一段と円が売られ、101円台前半まで円安が進む場面もあった。米連邦準備制度理事会(FRB)の高官が16日に9月の追加利上げの可能性に言及したことなどで米国の早期利上げへの警戒感から「円を売る動きが出た」(大手証券)ことも後押しした。

 円高一服の安心感から、17日の東京株式市場では大型株を中心に買い注文が膨らんだ。日経平均株価は3営業日ぶりに値上がりし、終値は前日より149円13銭(0・90%)高い1万6745円64銭だった。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の終値は、同12・66ポイント(0・97%)高い1311・13。出来高は17億5千万株だった。