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災害時、外国人のケアを 大津で日本語教室などシンポ

外国人住民が災害に対して抱える不安を話す上原ジャンカルロさん(左)=大津市で

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 災害時の外国人支援を考えるシンポジウムが十七日、大津市におの浜のピアザ淡海であった。県内の外国人向け日本語教室でつくる「びわこ日本語ネットワーク」が設立二十周年を記念して開いた。

 県職員で、NPO法人「多文化共生マネージャー全国協議会」の副代表理事を務める高木和彦さんが講演。高木さんは熊本地震などの被災地で拠点となる「多言語支援センター」の運営に携わり、「災害時には外国人の住民が感じる『壁』がより高くなる。日ごろから壁を低くすることが必要」と指摘した。

 パネル討論には高田さんが司会を担当し、四人が登壇。ペルー出身で三重県国際交流財団職員の上原ジャンカルロさんが「いざという時に間違った行動をしないかという不安が外国人にはある」と紹介し、日本語指導者の山下玲子さんは「外国人の間で『津波』など災害現象の単語は比較的知られている一方、避難に関係する単語は知っている割合が低い」と指摘した。

 外国人住民を対象にした防災訓練をめぐっては、外国人コミュニティーで中心となる人を巻き込むことや、飲食を交えたイベントにする工夫で成功した事例が紹介された。

 (角雄記)

 

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