長かった白夜の世界とももうすぐバイバイ

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2016年8月7日(日曜日)
【フィンランド】 オウル ~ ペタヤヴェシ





昨日地元の人から聞いたんだけど、最近のドイツはかなりひどいことになってるらしい。


その人が新聞で見た話では、ドイツでは毎80時間で何かのテロ事件が起きているとのことだ。


大きい事件から、日本でニュースにならないような小さなものも合わせたらそんなにも頻繁に起きてるんだということを知って愕然としてしまった。



巻き込まれるかどうは運でしかないし、実際ドイツに住んでる友達に聞けば、普段は平和そのものだと言う。

外からニュースで見ているだけだったら、悪いものが際立ってしまうのでそんなもんなんだろうけど、やっぱり気を引き締めていかないといけないことには変わりない。






だとしたら注意しないといけないのは車上荒らしや強盗。

テロに便乗して悪党たちが活気づいているのも現状だ。




現在ヨーロッパに入って2ヶ月経ち、そこそこのお金が貯まってきている。

これをずっと持ち歩くのは賢くない。



だとしたらこっちの銀行で日本の口座に送金、ということになるんだけど、これがまた手数料が高いんだよなぁ。





オウルにいるうちにウェスタンユニオンに行って色々聞いたんだけど、まずやるべきことは換金。


ノルウェーのお金はまだノルウェークローナで持ってるので、これをユーロの国から送ろうと思ったらユーロに換金する必要がある。


だったらノルウェーから送ればよかったんじゃないか?という話だけど、ノルウェーは銀行関係の手数料がウルトラ高いのでやめといたほうがいい。



このフィンランドでノルウェークローナをユーロに換金するのは、そんなに高くなかった。

そこまで減らずにユーロがゲットできる。



そして次に、手に入れたユーロを日本に送金ということになるんだけど、20万円分のユーロを日本に送ろうと思ったら、日本で受け取れるのは17万円になると言われてしまった。


ぬおお……………結構減るな…………






もちろんユーロから日本円に換金するレートの悪さもある。
今はユーロがめっちゃ安い。


では受け取るタイミングをずらすのはどうだろう?レートがいい時期を見計らって受け取ればいいんじゃないのか?



ウェスタンユニオンはお金を送金してから受け取るまでに期限がないよう。


ということは日本で友達に受け取ってもらうのをユーロの値段が回復してきてからにすればいいんじゃないか?







が、しかし、そう甘くはない。


ウェスタンユニオンでは、外国から外貨を送金した場合、その送金した日のレートが適用される。

つまり半年後にユーロが130円くらいまで回復していたとしても、今日送れば受け取る時はいつでも112円の今日のレートになるというわけだ。




がーん(´Д` )


今ユーロ安すぎる……………




3万円も減るのは勘弁して欲しいなぁ。

というわけでやっぱり北欧でお金を送金するのは諦めて、全部ドイツでやってしまうことにした。


ドイツまで行けば銀行の手数料も下がるはずだし、スカンジナビアの玄関口なので北欧のお金の換金もやりやすいだろう。




お金を送るだけなのに結構苦労する。

何かいい方法ないのかなぁ。









































日曜日の閑散としたオウルの町に行き、お気に入りのケバブ屋さんでケバブプレートを食べた。

この超絶山盛りのプレートが8.5ユーロ、960円。






こっちの人は1人でこれをオーダーしてるけど、俺たちはカンちゃんと2人でちょうどいい量だ。









お腹いっぱいになったらショッピングストリートを少し歩いた。


人通りはまばらで、お店もほぼ全てが閉まっていて、とても静かだ。


この3日間歌った石段が、ポツンと通りの真ん中にある。


またあそこで歌うときがこの一生のうちに来るかな。

明日になればいつものように人が通りに出て、お爺ちゃんお爺ちゃんがベンチで暇をつぶし、家族連れが赤ちゃんと歩き、ヤンチャな子供たちがスケボーで走る。


年頃の女の子がレジを打ち、男前の兄さんが車を走らせ、頭のおかしい人が叫び声をあげる。



何気ない、ずっとずっと、繰り返されている日常がまた始まる。もちろん俺抜きで。

俺がいなくたって、当たり前に世界は回っている。


その事実に少し寂しくなる。

俺がいなくても、人々は家で暖炉に火をつけ、暖かいスープを家族で食べている。みんな俺のことなんか知らない。







どんな道を選ぶのか。

どんな決断をした先にどんなプロセスと結果が待っているのか。


その全てが面白い。


3日間、ここの路上で歌っていた事実がこの土地の記憶に残ることを祈って町に背を向けた。


次の町に行こう。



















今日も森の中の一本道をひたすらに走っていく。

次の目的地であるタンペレはここから500キロほどだけど、なにやら途中に世界遺産の教会があるという情報をゲットしたので、ちょっと遠回りして行ってみることにした。



世界遺産の少ないこのフィンランドだけど、その中でもこの教会は結構好きそうな感じだ。




その時だった。

パッと道路際のカメラが俺たちが走り抜ける瞬間に光った。



あ!!やられた!!



うそだろ!!こんなにめっちゃくちゃ気をつけて走ってるのに!!!

もう制限速度気をつけすぎていて、後ろに渋滞できて、ビュンビュンみんな俺たちのこと抜かしまくって行くくらい、制限速度を厳守してるのに!!!!


なんでだああああああああああああ!!!!!!






100キロからいきなり60キロに下がったところにカメラがあったりするので、もしその看板を見逃してしまっていたら思いっきりカメラを撮られることになる。

なのでかなり気をつけてスピード看板を見てないといけない。


カンちゃんと会話してて、そっちに気を取られて60キロの看板を見逃してしまっていたのか。


かなり慎重運転なので80キロで走っていたのに、それで撮られてしまったから、おそらく20キロ以下オーバー。





はぁ………まただよ…………

日本のオービスって40キロくらいオーバーしてないと撮られないから、その感覚で走ってしまうとヨーロッパでは大変なことになる。

日本人にとってヨーロッパのスピード違反はかなり強敵だ。





後からフィンランドの友達に聞いた話では、おそらく罰金は140ユーロとのこと。15800円。

ただ凹むことしかできない…………


ケバブ26個分、いっぱい食べやがれ!!





























途中にあったパーキングエリアはなぜか鐘まみれ。












日本のもあった!














カンちゃんに励まされながらそれからもひたすら走り続け、やがて少し大きめの町が近くなってきた。

ユバスキュラという都市だ。

そんなに人口はいないみたいだけど、大きな町の少ないフィンランドの中ではトップ10に入る都市だ。



そのユバスキュラの町中には入らず、手前で脇道にそれると、林道みたいな未舗装の道になり、ガタガタいいながらゆっくり進んでいく。


こんなフィンランドのど真ん中でこんな道を走ってどこに行くんだ?

でも道は必ずどこかに繋がっている。






















ようやく未舗装の道を抜け出して、少し走っていくと、小さな小さな田舎町に入った。


ガソリンスタンドとスーパーマーケットが道沿いにあるだけのほんの小さな町。

ここが今日の目的地だ。


この都会から離れた寂しい森の奥地に世界遺産の教会があるんだから面白いよなぁ。







歩いてすぐの真横にその教会があるところまで来たけど、今夜はここで寝て、明日の朝ゆっくりと見て回ることにしよう。


車を降りてカンちゃんがパーキングの休憩テーブルでラーメンを作ってくれた。






「あ、このトムヤムクン味のラーメン美味しいね。」



「うん!結構ちゃんとタイっぽいね!」



「カンちゃんは子供の頃家でどんなラーメン食べてた?」



「それはもうすっきゃねんやね。」



「な、なにそれ?!たかじん!?」



「ええ!?すっきゃねん知らないの!?」







目の前に無言で広がる静かな湖が本当にフィンランドらしくて、夕日が湖面にうつってとても綺麗だった。






長かった白夜の世界とも、もうバイバイだ。










~~~~~~~~~~~~~~~~~~


台湾のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


小籠包とかそういうアジアのごはん食べたい!!!
ケバブばっかり!!


どうもありがとうございます!



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