英国のEU離脱の動揺収まり 投資信託残高が増加

英国のEU離脱の動揺収まり 投資信託残高が増加
国内で販売されている投資信託の残高は、先月末時点で88兆円余りに上り、イギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めた後の市場の動揺が収まったことなどを受け、2か月ぶりに増加しました。
投資信託は、投資家から集めた資金を国内外の株式や債券に投資して運用する金融商品で、主に個人の投資家に販売されています。
投資信託協会によりますと、国内で販売されている投資信託の資産残高は、先月末の時点で、前の月より2兆7400億円余り増えて88兆8037億円となり、2か月ぶりに増加しました。
これは、イギリスが国民投票でEUからの離脱を決めた直後に、世界同時株安が発生するなどした市場の動揺が収まったことや、政府・日銀の経済対策や追加の金融緩和への期待感から、株価が回復したことなどが背景にあります。
投資信託協会は、「MMFと呼ばれる投資信託の償還に伴う資金の流出が一服したことも、投資信託の残高の増加につながった」と話しています。