インドネシアで自動車ショー 日本メーカーが新型モデル

インドネシアで自動車ショー 日本メーカーが新型モデル
東南アジア最大の自動車市場、インドネシアで自動車ショーが11日から始まり、日本メーカー各社は販売の拡大を目指して新型モデルを相次いで発表しました。
「インドネシア国際オートショー」は首都ジャカルタ近郊で、11日から行われているもので、自動車メーカーや部品メーカーなど、360余りの企業や団体が参加しています。
このうち、トヨタ自動車は、新しい7人乗りの小型のミニバンを発表し、インドネシアのエコカー向け優遇税制を活用して価格を抑えることで、中間所得層にも手が届きやすいとアピールしています。
また、三菱自動車工業も来年販売を開始する予定の新型車を初めて披露し、インドネシアで人気が高まっているSUV=多目的スポーツ車の特徴をミニバンに取り入れて、居住性と走行性能を高めたと強調しました。
東南アジアで最大の自動車市場であるインドネシアは、景気の減速を受けて、去年の販売台数がおよそ101万台と、前の年と比べて16%減少していますが、ことしに入って、需要が持ち直す傾向もみられることから、日本の自動車メーカー各社は相次いで新型モデルを発表し、販売の拡大を目指しています。

三菱自工会長「会社立て直す」

自動車ショーに合わせてインドネシアを訪れている三菱自動車工業の益子修会長は10日夜、現地で記者会見しました。
この中で、益子会長は燃費不正問題によるインドネシア市場への影響について、対象車種が販売されていないことなどから、ほとんど影響は出ていないとしながらも、「問題を契機に会社を立て直すんだということを全員を集めて話した」と述べ、現地の全社員に説明を行ったことを明らかにしました。
そのうえで、今後、インドネシア国内の販売店の数を現在の2倍近くに増やすとともに、来年稼働する予定のインドネシアの新工場で生産する新型車を、タイなど東南アジア諸国にも輸出し、日本市場で苦戦が続く中、東南アジアでの販売の拡大を目指す考えを示しました。