貧困地域に近づかないで 五輪警備精鋭部隊にも銃撃

オリンピックの警備にあたる精鋭の部隊が、リオデジャネイロのファベーラと呼ばれる貧困地域で何者かに銃撃され、隊員1人が大けがをしました。現場は国際空港の近くで、現地の日本総領事館は、ファベーラに近づかないよう注意を呼びかけています。
銃撃されたのはブラジルで特別に編成される国家治安部隊、フォルサ・ナシオナルです。この部隊は精鋭として知られ、オリンピックの会場警備のためにリオデジャネイロに展開していますが、11日午後、北部にある貧困地域を車で通りかかったところ、何者かに銃撃されました。車に乗っていた男性隊員3人のうち2人が撃たれ、このうち隊員1人が頭に銃弾を受ける大けがをしました。
現場は日本人も多く利用する国際空港の近くで、ファベーラと呼ばれる貧困地域の1つです。リオデジャネイロには、ファベーラが1000か所以上あり、犯罪組織の拠点となっているところでは、殺人や強盗などの凶悪犯罪が多発しています。
現地にある日本総領事館は、オリンピック観戦で訪れる日本人に対し、ファベーラは危険なため近づかないよう呼びかけています。