中国が、沖縄県の尖閣諸島周辺への公船派遣を常態化させようとしている。海洋権益を確保する習近平(シーチンピン)指導部の決意があるためで、南シナ海でも実効支配を強める中国に対し、日本政府は国際社会も巻き込んで抗議している。その一方で、日中両政府とも相手の出方を見ながら対話の可能性も探っている。
14日、尖閣の領海の外側にある接続水域内で、赤い中国国旗を掲げた中国海警局の公船4隻が航行を続けた。「日本の領海に近づかないように」。海上保安庁の巡視船が、無線と電光表示板で警告した。
接続水域内に15隻がひしめいたピーク時に比べると数は減ったが、公船が接続水域内に入るのは12日連続。また領海侵入を試みる可能性は高いと、同庁は警戒を解いていない。
中国が東シナ海の尖閣沖に公船…
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朝日新聞国際報道部
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