こんにちは、Toshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回は「ノアの箱舟」を紹介しようと思います。
ノアの箱舟
「ノアの箱舟」の名前を聞いたことがない人は恐らくいないだろう、と思われるほどに有名な言葉だと思います。ノアの箱舟は、アニメや漫画、小説、映画など様々なところで使われていますし、車の名前などにもなっています。
これほど有名な言葉ですが、その内容を知らない人や、出典が聖書であることを知らない人が意外に多いようです。元を知っていれば、それが使われている作品もより一層楽しむことが出来るでしょう。
ノアの箱舟は、以前紹介したカインとアベルの後の出来事になります。
カインによって殺害されたアベルと、その罰を受けたカイン。親であるアダムとエバは1度に2人の子どもをなくしてしまったわけです(カインはすぐに死んだわけではないのですが)。そして、アダムとエバは第3の子ども、セトを授かることになります。
セトの子孫はどんどん増えていき、そしてその人々は残念なことに、欲望のまま生きるようになっていきました。それに腹を立てた(かどうは知りませんが)神はあらゆる生物を滅ぼすことにします。
しかしそれではあまりにひどいので、唯一正しい行いをしてきたノアの一族、そして全ての動物の種類のオスとメスだけは生き残れるようにします。そこで神はノアに「大洪水起こして生物滅亡させるから、船作っておいてね」と伝えます。ノアはこの言葉の通り船を作りました。
ノアはせっせと船を作り上げるのですが、それを見ていた人々は「山に船なんか作ってどうすんだよ(笑)」と言ってノアを馬鹿にします。それでもノアは船を作り続けました。
船が完成すると大雨が降り始め、大地は水で覆われます。地上の人々、生物は水に流されてしまいました。やがて雨は止み、ノアの船は山の山頂に止まります。そしてノアは地上の様子を探るために鳩を放ちます。
1度目はそのまま帰ってきました。2度目はオリーブの葉を加えて戻ってきました。これは鳩が木に止まることが出来たということです。3度目は鳩は戻ってきませんでした。水が引いた証です。
ノアは船から降りました。地球上に存在するのは人類はノアの一族だけ。そして1組ずつの動物たちを地上に開放します。新たな世界の幕開けです。
■平和の象徴、鳩■
鳩は平和の象徴として有名ですが、それはこの聖書の記述に由来します。ノアは鳩が持ってきたオリーブの葉によって新たな地上の様子を知ることが出来たのです。
■大洪水■
聖書に記述される大洪水はフィクションのようにも思えますが、メソポタミア文明の遺跡からは大洪水の跡が発見されています。大洪水は実際に起きていたのかも?
作品紹介
『ノアの方舟に乗り込む動物たち』
こちらはヤコポ・バッサーノの作品です。見ての通りですが、ノアが作った船に対の動物たちが乗り込もうとしている様子を描いたもの。全然関係ないのですが、ここで描かれている馬は後ろを向いているのにも関わらずすごく綺麗に見えます。
『洪水』
この記事のサムネイル画像もこれにしているんですけれども、ルネサンス3大巨匠の1人、ミケランジェロの作品になります。本作では水に飲みこまれていく人々よりも、生きようともがく人々の様子に重きを置いています。
『大洪水』
こちらはフランシス・ダンビーというイギリスの画家による作品です。禍々しいですね。
『箱舟を出た後のノアによる感謝の祈り』
本作で描かれているのは洪水が終わった後の様子を描いたものです。背景に虹が描かれていますが、これは神との契約の印です。
ノアの箱舟は映画としても描かれています。映像の方が何かと分かりやすいですし、迫力もありますから、気軽に観ることが出来ると思います。最近の映画では『ノア 約束の舟』があります。私もこの作品を観たのですが、あまり印象に残っていないので面白くなかったのかな、と思うのですが、「ノアの箱舟の概要を知る」という意味では良い作品だと思います。
あと古い作品になりますが、『天地創造』もオススメです。ノアの箱舟がメインというわけではないのですが、その様子も描かれています。こちらはノアの箱舟関係なく、映画史上においても非常に重要な作品なので見ておいて損はないと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。
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