
最近、プロバイダ変更で安くなりますよーとかいう電話が多いです。
今日もまたかかってきたんですが、ちょっと悪質な部分があったので注意喚起と自分用記録としてブログ記事にします。
長文ですので、そんなこと分かってるよという方はスルーで。
かかってきた番号は0120で始まる10桁の電話番号でした。
フリーダイヤルでかかってくるってなんだ?と思ってましたら、プロバイダ変更を薦める内容。
以下、やりとりの概要です。
(相手)
トップコミュニケーションの●■(名字)と申します。
本日はフレッツ光をご利用の方に通信料がお安くなるご案内です。
現在、千数百円のインターネット接続料金をお支払いになっているかと思いますが、本日ご案内のプロバイダに乗り換えることで、一戸建ての場合は200円、マンション・アパートの場合は(失念)円となり大変お安くなっております。アイスマートというプロバイダサービスで、こちらはフレッツ光専用プロバイダとなっております。
はい、ここポイント
インターネット接続料金
フレッツ光専用プロバイダ
※NTTからとは一言も言っていません。
※プロバイダ利用料金ではなく接続料金と言っています。基本料金てことですかね。つまり、メールやクラウド、セキュリティ等に関するものがオプションにあればその分上乗せされていきますから、言っている金額で全てではないということです。
※フレッツ光専用とは、プロバイダ側が設定しただけであって、NTTとは何の関係もなし。
※そもそも、こういうプロバイダ変更に関してNTTから電話もメールも無いが。
で、この時点でアヤシイなぁと思っていたんですが、どうにも早口なもんで聞き流してました。
~つづき
(相手)
今回、ご契約いただきまして、プロバイダ変更に関して書類や工事などご面倒な手続き等は一切ございません。後ほど、弊社の方からお電話をかけなおしまして、設定等についてご説明いたします。
はい、ここポイント
書類や工事の手続き無し
電話で設定を説明
※書類等必要なしということは、電話で契約成立とするということ。
※工事なしで電話で設定を指示ということは、ソフトをダウンロードさせて遠隔操作で設定変更をするということ。(セキュリティ上、大問題あり)
あやしすぎるので、いくつか確認の質問をしてみました。
(確認1)
あなたが言ったトップコミュニケーションというのは、NTTの関連会社なんですか?
(回答)
いいえ
(確認2)
プロバイダを変更した場合、解約する際に違約金が発生しますが、それについてはどうなりますか?
(回答)
責任をもって処理しますのでお支払いが発生することはありません。
(違約金を引き受けるということらしいが、代理店が払うとは言ってないので信頼できない)
そして、あやしいと思いつつ、次の設定の電話を受けることにしてみましたw
設定の電話がかかってくる間に検索しまくりで情報収集。
以下のことが分かりました。
「アイスマート」
フォーバルテレコムという会社が行っている法人向けプロバイダ事業。
会社自体はどちらかというと一般ではなく法人向けがメインで裏方的企業。
サポートダイヤルに契約状態について聞いてみたところ、
●電話での契約成立は可能ですが、弊社では接続が完了した時点で契約としていますので、現時点では契約成立にはなりません。
●お電話番号で調べてみましたが、登録はまだされていないようです。
●代理店による勧誘ですので、こちらに登録されるまでに時間差が生じます。
●設定に関するお電話の際に、契約する意思がないことを伝えていただければ大丈夫です。
●ご不明な点がありましたらご連絡くださいませ。
まぁ、まともでした。
「トップコミュニケーション」
検索ではヒットせず。
◯◯コミュニケーションという似た名前で、同じアイスマートの勧誘を行っている代理店が複数あるようです。総じて評判悪いです。この会社名は、NTTコミュニケーションズに似て聞こえるからかなと後から思いました。もしそうなら、確信犯ですな。また、今回電話してきた人は、安くなるというだけで細かな契約内容(オプションなど)についてはまったく説明しませんでした。とにかく安くなるよということだけを強調して、簡単に変更できるから手続きしちゃいませんか?という話し方です。質問しないと内容について話すことはありません。
消費者庁にも消費者センターにもこういった詐欺まがいのプロバイダ変更勧誘の電話に対する苦情が多くあるようです。事例がたくさん出てきました。おおもとのプロバイダ自体はまともな場合でも、代理店が契約数を増やしてリベートをもらうためにこういったことをしているように思われます。
電話一本で契約は成立するようです。そもそもパンフレット等の書面で細かな説明もなく電話一本で契約を取ろうとする代理店は信頼するなということですね。
(そして契約キャンセルへ)
(1)待ち時間の間に、アイスマートの本社サポートダイヤルに問い合わせ契約キャンセル可能であることを確認。
(2)15分後と言いながら、1時間後にかけてきた2回目の電話で契約の意思がないことを説明。
(3)契約しない理由として、「遠隔操作による設定はセキュリティ上不安なのでしたくない」「そもそも契約内容について詳しく説明されていない」「遠隔操作による設定変更とは説明を受けていない」を伝え、フォーバルテレコムに契約成立の判断規準が接続成立時であることを確認済みであることと、この電話でキャンセルすればよいと指示を受けたことを話す。
(4)先の電話で、「電話で契約成立します」と言っていた件についても白紙にできることを確認。
無事、キャンセルを確約してもらいました。ごねることもなく案外素直に応じてくれました。準備をしていただけにちょっと拍子抜けw
(その他気付いたこと)
電話の音声を聞いていると、遠くで大量の電話応対をしているらしき音声が聞こえました。かなり大規模にやっていると思われます。この電話自体は違法性はないようですし、電話による契約成立は法律上ありとなっていますから注意が必要です。
(今後のために)
◯電話一本でプロバイダ変更を薦めてくるのは、断るのが基本。代理店による電話です。
※代理店は、自分の利益のために契約数を取ろうとしているのであって、ユーザーの利益を守ってくれるわけではありませんから、こういう契約ごとは書面で確認するのが基本です。
◯曖昧な返事はせず、はっきりと「必要ありません」と言うこと。
◯「結構です」は、どちらとも解釈できる言葉なので言わない。
◯電話番号の確認と称して、電話番号と契約者名を聞いてくるが言わない方が吉(個人情報)。そもそも契約しようとしているわけではない段階で名前を聞く必要はないはずで、これを巧みに聞き出すことで電話による契約成立に誘導しようとしています。
◯電話でも承諾した場合は契約成立となります。解約は電話でできません。
◯
プロバイダ契約はクーリングオフ対象外です。どの時点で契約成立か確認すること。なお、多くのプロバイダ業者(まともな)は、接続設定完了し実際に接続が行われた時点を契約成立としています。電話で話した時点で契約成立とはなりませんから、これを最初に言ってくる代理店はだまして契約させようとする悪徳業者です。また、知らないうちに2年契約となっていたり、契約内容の書面が送られてきたら電話で話した内容よりも高い契約であったりすることがあるようです。
◯安くなるといって具体的な数字を出してきますが、実際には大手と同程度の契約オプションを付けると高くなることが多いようです。大手の場合はパックになっている内容が別オプションになっているためと思われます。
(結論)
電話の飛び込み営業は断るのが吉。