判定負けに両手の中指を立て、不満を表明するアイルランドのコンラン(AP)【拡大】
リオデジャネイロ五輪のボクシングで16日(日本時間17日)、男子バンタム級準々決勝でロシア選手に判定負けしたマイケル・コンラン(24)=アイルランド=が大荒れとなり、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(63)の公式ツイッターに不満を書き込む騒ぎがあった。
コンランは昨年の世界選手権王者で、優勝候補の一角だったが、ロシア選手との試合は、初回から激しい打撃戦に。判定は僅差ながら、ジャッジ3人とも28-29でロシア選手の勝ちとした。
勝利を確信していたコンランは不満を爆発。「AIBA(国際ボクシング協会)は腐敗している」と、リング上で両手の中指を立てるジェスチャーを見せた。
さらに、今大会を騒がせたロシアのドーピング問題にも言及し、「今回ドーピングができなかった代わりに、ジャッジに多額の金を払ったのは明らかだ」と発言。試合後はプーチン大統領のツイッターに「やつら(ジャッジ)はいくら請求してきたんだ?」とメッセージを送信した。
プーチン大統領からの返信はもちろんなく、会場ではロシア関係者も取材陣へのコメントを断った。AIBA関係者は「われわれはどこかひとつの国に便宜を図るのではなく、200カ国の協会を代表している。ただ、彼が彼の意見を持つのは自由だ」と話した。