こんにちは。FX課長です。
今回ご紹介する本は「ロンドンFX」という本です。
著者の松崎美子さんはセントラル短資FXや上田ハーロー等のFX会社で記事を執筆されていたりする有名な女性トレーダーさんです。
そして、現在もロンドンに在住という事で、ヨーロッパ市場の事について詳しくなれたら良いな!と思って購入してみました。
最近もユーロドルが上に下に大きく動いていますが、なかなか現地事情が分かりづらいというのもまた感じていました。
もちろん、ロイターやブルームバーグをチェックしているので、ニュースとしては入ってきますが、あくまでも当り障りのない情報だったりするので、ヨーロッパの事情に詳しい現役FXトレーダーさんの生の声を聞きたいなと思いました。
パラパラっと目次を立ち読みしたら、ユーロやポンドなどまさに「ロンドンFX」のタイトルにふさわしい項目がズラズラと書いてあったので、買って読んでみましたよ!
という事で、「ロンドンFX」を読んだ感想を書いていきます~!
松崎美子のロンドンFX (金融の聖地で30年暮らしてわかった 日本人が知らない為替の真実)
【目次】
序章 トップディーラーは欧州市場で稼いでいる
第1章 欧州通貨で稼ぐべき4つの理由
第2章 取引に活かすファンダメンタルズの基礎知識
第3章 ファンダによる取引を実例から学ぶ【ユーロ編】
第4章 ファンダによる取引を実例から学ぶ【ポンド編】
第5章 松崎流・ファンダメンタルズを補うテクニカル
【著者】松崎美子
FXの本は多数出ていますが、その中でもファンダメンタルズについて詳しく書かれている本は少ないですよね。
テクニカル分析やFX初心者用の本は昔から見かけますし、定期的に新しい本も出されていますけどね。
この「ロンドンFX」は、あとがきで、「ファンダの基本的な考え方を伝える事にした」と書いてあるように他の本では見たことないくらい詳しく書かれています。
スイングトレーダーの方はもちろん、デイトレーダーの方でもファンダメンタルズ分析がしっかり出来る事は必ずプラスになるので、目を通してみると良いと思います。
もちろん目次を見て頂ければ分かる通り、ユーロやポンドなどについても詳細に書かれていますよ!
ロンドン在住の松崎さんは、おすすめの通貨ペアとして、ユーロ/ドルとポンド/ドルを挙げています。
日本人だとどうしてもクロス円中心に考えてしまいますが、世界の為替取引高のうち、5割以上を欧州市場が占めている事、また通貨ペア別の取引高においても、ユーロ/ドルとポンド/ドルがベスト3に入っており、流通量が多い事から取引のメイン通貨として扱っているようです。
米ドル/円こそ、取引高で世界2位ですが、その次に取引量が多いクロス円のユーロ円は、米ドル/スイスフランや米ドル/カナダドルなど日本ではほとんど取引のない通貨ペアよりも少ないようです。
世界的な視点で見たら、クロス円を一生懸命テクニカル分析しても、サポート・レジスタンス等あまり意味がないのかな?とさえ思えて来てしまう水準ですね。
未だ解決していないギリシャ問題ですが、一時期かなり相場を賑わしましたよね。
最近FXを始めた方などリアルタイムで経験していない方は、この本を読むと良いかもしれません!
問題の背景や経緯、ポルトガル等他国への波及した事など詳しく書かれていました。
また、ファンダメンタルズにも繋がりますが、政権交代がその国の方針、国策に与える影響やいざ政権交代が起こった時の考え方等もあります。
金融政策・財政政策への影響、経済指標の見方などまさに「ファンダによる取引を実例から学ぶ」という内容になっていると思いますよ。
ポンドについても1つの章(40ページ弱)を使って、ぎっしり書かれています。
また、著者の松崎さんはジョージ・ソロスが仕掛けた通称ポンド危機の時に、現地イギリスの投資銀行で働いていたので、そういう点でも詳しく書けるのですね。
ポンドという通貨の歴史的背景なども見ることが出来て面白いですよ。
イギリス人は持ち家信仰かつ生涯5回くらい引越をするそうで、だからこそ景気に与える影響が大きく、そういう意味でもイギリスの住宅関連の経済指標は大切という説明はすごく納得させられました。
やはりしっかりとした裏付けがあると理解しやすいですし、信頼出来ますので、結果として、トレードへ活かしたくなりますよね。
僕みたいな兼業トレーダーは仕事中にチャートを見れる時間などが限られていますよね。(そもそも仕事中は見るなと怒られそうですが・・笑)
といってもトレードをしてしまう訳ですが、そんな時にファンダメンタルズ分析がしっかり出来ていると、相場の週単位・月単位での大きな流れを掴めます。
きっと仕事中にチャートを見る機会も減らせますよね。
ファンダメンタルズは、1時間後、2時間後や明日にすぐに反映されるものでもないかもしれませんが、長期的に見たらアベノミクスを例に出すと分かりやすいと思いますが、大きな流れを作り出します。
大相場はテクニカル分析だけだと中々理解が難しい事ですので、普段のテクニカル分析にプラスして、ファンダメンタルズ分析も取り入れる事がおすすめです。
レバレッジを低めにして、相場の大きな流れを掴みに行くトレードが出来れば、リスクも抑えられますからね。
理想といえば理想ですが、やはり目指すべき所でしょう。
今回は「松崎美子のロンドンFX (金融の聖地で30年暮らしてわかった 日本人が知らない為替の真実)」の感想を書きました。
欧州市場の事以上に、ファンダメンタルズ分析にも強くなれる本だな!と感じました。
ファンダメンタルズ分析について濃く書いてあるのですが、その1つ1つに詳細なデータがありました。
表やチャートなどかなりの図も載っており、ファンダメンタルズ分析を難しく感じてしまう、また何から勉強したら良いか分からない・・・という方にも理解しやすい構成になっていると思います。
という訳で、非常におすすめです!
少年の心を忘れないアラサーリーマンです。将来を考えて給料だけでは不安だ、収入源を増やそうと100万円でFXを始めました。しかし、3ヶ月持たずに100万⇒15万へ減らし(涙) そこからFXの手法研究の日々を過ごし、ひと通りチャート分析手法を身につけます。が、それでも勝てず。結局、シンプルイズベストにして、トレンドに順張りする事に集中したら勝てるように。昨年も月単位で負けたのは2ヶ月で年間では本業と同じくらいの利益を出せるレベルまで来ました。僕が負け組初心者トレーダーから月10万円突破するまでに注意したポイントも紹介していますので是非チェックして下さい!⇒こちら
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