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【スポーツ】[高校野球]常総学院8強 鈴木昭が寺島・履正社倒した!2016年8月17日 紙面から
◇常総学院7−4履正社常総学院(茨城)はエース鈴木昭汰投手(3年)が完投、履正社(大阪)のドラフト1位候補左腕・寺島成輝投手(3年)らを攻略し、7−4で快勝した。2013年以来の8強入り。近畿勢が2年続けて準々決勝に進めなかったのは史上初めて。秀岳館は6−1でいなべ総合学園(三重)を破り、初の8強入り。明徳義塾(高知)は13−5で嘉手納(沖縄)を圧倒し、3年ぶりにベスト8に進んだ。鳴門(徳島)は9回の盛岡大付(岩手)の猛攻をしのぎ切り、11−9で逃げ切って3年ぶりの8強進出を決めた。 「(横浜の)藤平が負けたんだから、俺は負けられないなぁって。相手は強くて『負けモト』(負けてもともと)みたいな感じでいけた。恐れるものはなかった」。エースの左腕鈴木は序盤のリードを生かし、横浜を倒した寺島との投げ合いを逃げ切る形で制した。 13安打され、三振は1つも取れなかった。しかし、左打者が並ぶ履正社の上位打線に3回から徹底して内角をシュートで攻め、内野ゴロの山を築いた。「スイングを見ていたらシュートがはまるんじゃないかと、途中で考えて切り替えた」という。 鈴木は藤平とは中学3年秋にともにU−15日本代表に選ばれた仲だ。常総学院では1年春から控えとしてベンチ入り。昨年のセンバツで2勝して8強進出。今年のセンバツは初戦で敗れたが、この夏で3度目の甲子園。今大会の投手ビッグスリーといわれる同期たち(寺島、藤平、花咲徳栄・高橋昂)よりも甲子園を知っている投手なのだ。 「寺島が救援で登板してきて、だからといって力勝負と挑んでいたら、センバツの時のように負けていたと思う」と冷静だった。「向こうの応援もすごかった。完全なアウェーだった。三振も狙っていたが、全部粘られた」 佐々木力監督(50)は「鈴木は調子に不安があったし、あれだけヒットを打たれたが、よく粘った。寺島君は肩慣らし程度で登板したが、彼のギアが入る前にこっちが攻められたのが今日の勝ちのすべて」と語った。 鈴木は「履正社に勝ったことよりも、ここでまだ野球ができることがうれしい」と喜んだ。次戦の相手、秀岳館(熊本)は、「実は向こうのメンバーとは中学のときに対戦してやられている。リベンジです」と、因縁の相手だと明かした。 (山内明徳) PR情報
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