長崎 小中学校への爆破予告で平和学習中止に

長崎 小中学校への爆破予告で平和学習中止に
長崎県内の小中学校を爆破するという内容のメールが送りつけられた影響で、今月9日の長崎原爆の日などに長崎市の小学校で予定されていた、県外の小中学生などの平和学習が中止になったことがわかりました。警察は、威力業務妨害の疑いで調べています。
長崎県によりますと、先月25日、県のホームページの意見投稿欄に「8月10日27時83分に県内の小中学校を爆破する」という内容のメールが送りつけられ、県は、万が一の事態に備えるとして、今月10日と11日に学校内での活動を自粛するよう通知しました。
このうち、長崎に投下された原爆の爆心地に近い長崎市の城山小学校では、今月9日の長崎原爆の日と翌日の10日に、北九州市から派遣された小中学生などが被爆者から話を聞く、平和学習を予定していました。しかし、学校側から連絡を受け、北九州市は小学校で予定していた平和学習を中止し、このほかに予定していた原爆資料館などを見学したということです。北九州市は、「不測の事態に備えて念のために中止した。残念な結果になった」と話しています。
長崎県によりますと、長崎県内の小中学校で異常はなかったということです。長崎市の田上富久市長は、今回のメールについて「卑劣な行為で決して許されない。被爆の歴史を学ぶ非常に大切な機会が奪われたことに憤りの思いを持っている」と話しています。警察は、威力業務妨害の疑いで調べています。