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商品注文の45歳男逮捕 数百万円分購入か

闇サイトで売買された個人情報を悪用した事件の構図

カード情報を売った29歳男も再逮捕

 インターネットの闇サイトで売買された他人のクレジットカード情報を使って商品を注文したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は17日、住所不定、無職、中川健児容疑者(45)を私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕したと発表した。カード情報を中川容疑者に売ったとして、岐阜市長良、自営業、中村明博被告(29)=窃盗罪で起訴=も同容疑で再逮捕した。中村容疑者は「50人ぐらいに情報を売った」と供述しており、同課は被害の全容解明を進める。

     逮捕容疑は昨年7月6日午前3時半ごろ、他人のクレジットカード情報を悪用し、ショッピングサイトでネックレス1個(約7万円相当)を注文したとしている。2人に面識はなかったが、同課は中村容疑者も情報が悪用されることを認識していたと判断、共犯として逮捕した。同課によると、中川容疑者は「全く記憶にない」と容疑を否認しているが、中村容疑者は認めているという。

     同課は7月13日、インターネットバンキングで使う他人のIDやパスワードを売って得た金を不正に引き出したとして、中村容疑者を窃盗容疑で逮捕。捜査の過程で、客である中川容疑者の不正行為が発覚した。

     同課によると、中川容疑者は少なくとも十数人分のカード情報を中村容疑者から入手。情報を使ってアクセサリーや大量のギフトカードなど数百万円分を購入し、転売して現金に換えていた。商品は近所のマンションの一室に配達させていたといい、どのように受け取ったか調べる。

     中村容疑者は客が得た利益の一部を対価として受け取っており、中川容疑者は数十万円を支払ったという。

     調べに対し、中村容疑者は「闇サイトでカード情報などを大量に仕入れた。2年間で約50人ぐらいに売り、数百万円を得た」と供述しているといい、同課は闇サイトで売買された個人情報が悪用された被害が他にもあるとみて調べている。【斎川瞳】

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