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【プロ野球】

新井祭りだ 84打点、トップ山田に並んだ

2016年8月17日 紙面から

阪神−広島 2回表無死、先制ソロを放つ新井=京セラドーム大阪で(飯室逸平撮影)

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◇広島5−0阪神

 広島が快勝。新井が2回に右中間へ先制ソロを放ち、3回は犠飛、5回にも適時打で計3打点の活躍だった。ジョンソンが7イニングを2安打無失点で、両リーグトップに並ぶ12勝目。阪神は打線が振るわず、能見も5イニング3失点で10敗目。

 球場の左半分を真っ赤に染めたコイ党の大声援に、男は帽子を取って応えた。先制弾を含め、2安打3打点と大暴れ。悲願のVへ向け、大きな推進力をもたらしたのは広島・新井だった。

 「先頭バッターだったし、どんどん振っていこうと思っていた。普段はあまり初球を振らないけど、前回やられているからね」

 0−0の2回。能見の高めに浮いた直球を右中間席に突き刺した。先制の14号ソロは、ナインに勇気と力を与えた価値ある一発だ。3回に右犠飛。5回には左前適時打を放った。今季の対能見は打率4割6分7厘。キラーぶりを発揮し、この日は3打点だ。

 打点はヤクルト・山田と並ぶリーグトップの84打点。緒方監督は「本当に新井さんはすごい。お手本のようなバッティングを見せくれた。きょうは新井さんだね」と最敬礼した。

 11日の阪神戦前、炎天下にもかかわらず、カープ復帰後初めて若手に交じり、志願の早出特打を行った。「下半身の使い方を中心に確認しておきたかった」。13日のDeNA戦前には、敵地ながら東出打撃コーチと約1時間、室内練習場で打ち込んだ。この日の本塁打を振り返り「下半身で打つことができた」。本来の勝負強さが戻った。

 3カード連続でカードの初戦を白星。チームを引っ張る39歳のベテランが何より頼もしい。

  (市尻達拡)

 

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