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【プロ野球】

ソフトバンク逆転負け 武田どうした5失点KO

2016年8月17日 紙面から

渋い表情のソフトバンク・工藤監督

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◇西武6−4ソフトバンク

 西武が最下位脱出。岸が8イニング4失点で6勝目を挙げ、通算100勝とした。0−3の4回に森の適時打と浅村の2点二塁打、押し出し死球で4点を奪った。6、9回にも加点した。ソフトバンクは武田が4回に4四死球と乱れた。

 予想もしない乱調だったのだろう。ソフトバンク先発・武田が4回に急変したことについて問われた工藤監督は「うーん」とうめき声を上げた。「突然変わったように見えたよ、俺も…」。2回に2点、3回に1点。打線が難敵の岸を攻略して援護してくれた直後の暗転だった。

 3回まで1安打5奪三振の快投が、4回だけで4失点。先頭打者への四球を皮切りに3連続長短打、2連続与四球、とどめは押し出し死球で1点を勝ち越された。「調子というより、精神的な面だと思う」。西武戦初登板から11連勝中だった武田の黒星を、工藤監督はそう分析した。

 猛追してきた日本ハムの重圧にナインが苦しむ中、積極的に動いたのは和田だ。福岡市内で活動するプロマジシャンを球場に呼び、練習前に選手サロンでマジックショーを開催。「なかなか(優勝)マジックがつかないので、気分転換に」。工藤監督のリクエストもあり、20分延長して約50分間も行われるほど好評だったが、ベテランの仕掛けも白星にはつながらなかった。

 最下位争いをしている西武を相手に痛すぎる黒星。対照的に逆転勝ちした2位日本ハムとはついに1ゲーム差だ。「まだ上(首位)にいる。一試合一試合、前だけを見てやっていく」。工藤監督の口からも威勢のいい言葉は出てこない。日本ハムに最大11・5差をつけていたソフトバンクが窮地に追い込まれた。

  (山本泰明)

 

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