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【プロ野球】

ハム逆転、ついに首位まで1差 最短21日マジック

2016年8月17日 紙面から

◇日本ハム3−2オリックス

 日本ハムが0−2の8回に逆転して3連勝。杉谷の二塁打を足場に攻めて2死一、二塁とし、代打矢野が右前に適時打。二、三塁からレアードが2点打を左前に放った。オリックスは東明の7イニング無失点の好投をふいにし、最下位転落。

 一塁ベース上で、頼れる助っ人が雄たけびを上げた。2点を追う8回だ。代打・矢野の適時打で1点差とし、なお2死二、三塁。日本ハム・レアードが「張っていた」というフォークを左前にはじき返した。お立ち台で矢野とともに「ファイターズ、サイコー!!」と絶叫した助っ人の逆転V打で、ついにソフトバンクに1差と迫った。

 試合前、レアードはベンチに座る栗山監督に「今週はたくさん打って、たくさん頑張るよ」と宣言していた。3打席目まで沈黙したが、土壇場の勝負どころで本領発揮。「ああいう場面は力が出る。大好き」と声を弾ませ「結果を残せて良かった」と、宣言通りの働きにホッと胸をなで下ろした。

 本塁打を放った際に「すしポーズ」を披露するなど、明るいキャラクターで道産子のファンを魅了。この日はお立ち台で、打席に入る時の気持ちを問われ「アノー、ソウデスネ。ドキドキシマシタ」と流ちょうな(?)日本語を披露し、大歓声を浴びた。「まだまだだよ」と謙遜するが、2年目を迎えすっかり“和風”も板についてきた。

 今季初の首位の座は目前。代打の矢野の起用など采配もピタリと的中した栗山監督は「感動しました。選手を信じて手を打って、信じ切るだけだった」と興奮を隠しきれない。今やチームのムードも最高潮。「優勝することを信じて、ひたむきに、真っすぐ進んでいけばいい」。最後に指揮官は努めて冷静に声を絞り出した。はるかかなたにいたタカを必死に猛追し続け、4月3日以来となる1ゲーム差の接近。風雲急を告げる2強の首位戦線は、19日からの本拠地での直接対決3連戦はもちろん、激アツだ。そして最短なら21日に優勝マジックが点灯する。(野畑圭司)

 

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