「今度の日曜日、暇?」
これは辛いですよね。別に日曜じゃなくても土曜でもいいし平日でもいいのですけど、まず用件を先に言ってほしいなって常々感じるのです。
「今度の日曜日に、飲みに行かない?」
こんな風に。どちらにしても断りますけどね!!
予定先制使用はフェアじゃない
立場が上の人は特に、こういう誘い方をするべきではないと思うのです。相手が部下にしろ後輩にしろ、パワーバランスは間違いなく上司や先輩に傾いているわけですから。そんな風に誘われれば、相手は内容もわからない恐怖に萎縮してしまう。
せめて用件を先に言ってくださいよ、その内容がのっぴきならないヘルプだったりすれば、気分や当初の予定などを覆して用件に乗ることもあるかもしれないし、他愛もないものであれば、自分のプライベートを優先させる場合もあるのですから。誘うのでしたら、せめて選択権くらい欲しいものです。
恣意的なやり口ならば悪質では?
天然でこういう誘い方をする人はまぁ仕方ないです。ですが、恣意的に予定先制を繰り出しているとすれば、言い方は辛らつになりますが悪質です。自分が逆の立場ならどうか、それを考慮したうえでの誘い方をする。これが大人のマナーではないでしょうか。
今は疎遠になりましたが、僕の職場の先輩がよくこういう誘い方をしてきたものです。「明後日、空いてる」などとね。なんせ体育会系なもんですから、「何か用事ですか?」などと下から上に半ば切り返すような勇気のある返事もできず、「空いてますよ」としか言えないあの無力感たら、ありませんよ。まぁ、はっきり言ってしまえばいいのでしょうけど、僕の意気地も足りなかったのですね。
そのうち「予定があります」などとかわすようになりましたけどね、だってあまりにもぶしつけな予定先行型なんですもん。それで「断るのかよ」なんてヘイトを溜められていたものですから、理不尽にもほどがあります。こういう人とは、可能な限り距離をとるべきですよね。
僕は相手が誰であろうと、誘う場合は用件を先に述べます。自分がやられると、とても嫌だからです。サプライズ嫌いな内向型人間は、急なお誘いにはただでさえ弱いのに、それで用件まで解らないとか、ほんと恐怖でしかないのです。
断る勇気を持てるかどうか
日本人には多いのではありませんか、相手の誘いを無下に断れないって人。気持ちはわかりますよ、嫌われたくない気持ちもありますし、自分の意思をはっきりと述べるのも憚られる文化が根付いてますからね。
ですが、やはりここはしっかりと断るべきですね。用件を先に言わずにゴリゴリと誘ってくる人は、明らかに配慮に欠けています。相手の断れない心を逆手にとって、それをしているのならなおさら悪質といわざるを得ない。だから、勇気を持ってこういうブラインド勧誘はきっぱりと断りましょう。
あとで「お前あの日は空いてないって言ってたくせに、○○で遊んでたよな」って言われるかもしれません。自分のぶしつけな誘い方を棚に上げて、人の断りに言質をとるという卑劣な手段も想定されます。ですが、このように言われたときはしっかりと切り替えしてください。「そこで遊ぶというのが用事でしたので、先般の予定を断ったのです」と。
ポイントはいかにキッパリとこれを言い放てるかどうかです。しどろもどろに返答していては、あなたの罪悪感につけこんで、さらなる追撃をされて追い込まれる危険性があります。おまけに、次の誘いにはいよいよ断りにくくなる場合も考えられますね。これでは泥沼です。
嫌われる勇気って難しいですよね!
変えられぬものには目を向けず、今変えられることを意識しようというのがアドラーの教えであり、嫌われる勇気なのですけどね。これって、日本のじめじめした社会ではなかなか実践が難しい学問だと思います。今回、取り上げた「用件を先に言わず誘う」ことに対しても、われわれは弱いと言わざるを得ません。
しかし、断ったからといって、相手の気持ちをコントロールできるわけでもありませんし、現状を打開にするには、やはり断る勇気を持つことが肝心なのだと思います。嫌われる努力は必要ないですが、自分の意思をはっきりと述べた結果、相手に嫌われてもそれは仕方のないことであると受け入れる勇気が必要などだと思います。
断り方あれこれ
①すっぱり系
「今度の日曜日、暇?」
「いいえ、予定があります」
行きたくないオーラ全開で、とりもあえずも断ります。相手にはとりつくしまを与えずに、「俺に誘われたくない」という印象を与えることが可能です。そもそも、お誘い自体をされなくなるでしょう。
あとで何を言われても、「それが予定だった」とはっきり伝えるのがポイントですね。
②男気系
「今度の日曜日、暇?」
「どのような用件ですか?」
「飲み会があるんだけど、来ない?」
「飲み会は行きません」
これができたら気持ちがいいですね、とっても男らしい。たとえば引越しのヘルプに来てくれとお願いされれば行くかもしれませんが、自分の行きたくない誘いには乗らないというスタンスです。
始めは嫌われるかもしれませんが、場合によっては来ることもある奴。こういう評価を受けるでしょう。理想的かもしれません。
リスクはあります、ねちっこい人だったら「行こうぜ」としつこく説得してくる可能性が高い。予定があれば「仕方ない」と引き下がるものですが、相手の気持ちの問題だとみるや、揺さぶってくる人も少なくないでしょう。逃げずに戦うスタンスで将来性はありますが、強い意志が必要ですね!
③はぐらかし系
「今度の日曜日、暇?」
「もしかすると予定が入るかも」
はぐらかす作戦ですね。その場できっぱりと断れない逃げの姿勢とも言えます。自分でどうにかしてその日に予定を入れれば嘘にはなりませんし、下手な切り替えしではないと思います。
しかし、その後に「わかれば返事くれ」などと布石を打たれる可能性もありますし、やることの手間が増えて煩雑です。しかも、自分で予定を作るとすれば、スケジュール変更を余儀なくされたり不本意になって結果的にフラストレーションを溜める場合もあります。
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本当に「嫌われる勇気」を持つのであれば、②の男気系ですよね。
このスタンスで生きるのであれば、ブレてはいけないと思います。場合によっては、がっつり嫌われるかもしれません。しかし、自分の言いたいことをはっきりと言えてて、「行きたくないところへは行かない」という意思を堂々と示しているわけです。これを貫き通せる人は強いですし、周りの見る目も変わってくると思います。自然と、自分にとって大事な人が少数ながらも集まってくるのではないでしょうか。
僕は、こういう断り方ができる人を尊敬できますし、信用すると思います。「嘘は言わない人なんだな」って思えますからね。
あー
男気系になりたい!!
「今度の日曜日、暇?」このアンフェアな誘い方をやめろ、用件を先に言ってくれ! - ポジ熊の人生記
どんな用か聞いてから「確認します」と言って手帳なりをみる「フリ」をして、お答えすると非常にスマートにお断りできます。おすすめです。
2016/08/17 13:45
何このできる社会人風の断り方!
頂きます!!