連日、リオオリンピックで盛り上がっているなか、気になるのが4年後に控えた東京オリンピック。
そこで問題になるのが、日本を訪れる外国人観光客への案内です。慣れない土地では、駅の標識や街の看板はありがたいものですが、肝心の文字が読めなくてはどうしようもありません。
東京メトロなどの鉄道や交通向けデザインを手掛けている銀座交通デザイン社が開発した『XPANDコード』は、貼るだけで多言語対応できる専用のバーコードです。
XPANDコードをスマートフォンで読み取ると、 最大100か国語以上の母国語で看板や標識の内容を表示します。案内以外にも、その地域の紹介動画や、お得なクーポンの表示など、 様々な情報を提供可能です。
デザイン会社が制作しただけあり、全体の雰囲気を壊さないデザイン性の高さも特徴。
さらに、多くの施設やサービスなどで使われることを想定し、オープンな規格・技術をベースにしています。ダウンロードの必要がないウェブアプリ方式のため、ユーザー側も手軽に使うことができます(※)。
※XPANDを読み取るには、汎用のバーコードリーダーアプリ『pic2shop』のインストールは必要
銀座交通デザイン社では、構想6年の後、XPANDコードのリリースを実現しました。駅のサインを、いかに見やすさを損なわず多言語表示するかを研究した結果、デザイン性の高いスリット状コードの開発にいたったそうです。XPANDコードは現在ベータ版で、無料作成やダウンロードは2016年末を予定しています。
東京オリンピックが開催される頃には、XPANDコードが採用された看板を、様々な駅や街で見かけるようになるかもしれません。