尖閣沖の領海に中国当局船4隻が相次ぎ侵入

尖閣沖の領海に中国当局船4隻が相次ぎ侵入
17日午前10時すぎ、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国当局の船4隻が日本の領海に相次いで侵入し、海上保安本部が領海から出るよう警告を続けています。
第11管区海上保安本部によりますと、日本の領海のすぐ外側にある接続水域に入っていた中国海警局の船4隻が、17日午前10時すぎに久場島の北から相次いで、領海に侵入しました。
午前10時20分現在、4隻のうち3隻は久場島の北およそ19キロから21キロ、もう1隻は久場島の北北東およそ22キロの日本の領海内を航行しているということです。
中国当局の船が領海に侵入するのは今月9日以来8日ぶりで、海上保安本部が領海から出るよう警告するとともに、監視を続けています。

政府 官邸対策室で情報収集と警戒

政府は、17日午前10時すぎ、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻が日本の領海に侵入したことから、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している「官邸対策室」で、関係省庁と連絡を取り合うなどして情報収集と警戒にあたっています。

外務省局長 中国側に抗議

中国海警局の船4隻が日本の領海に侵入したことを受けて、外務省の金杉アジア大洋州局長は、午前11時すぎ、東京にある中国大使館の郭燕公使に対し、「日本の抗議にかかわらず、現場の緊張をさらに高める一方的な行動を継続していることは全く受け入れられない」などとして電話で抗議するとともに、領海から直ちに退去するよう求めました。