メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

車窓のパイプ 防護力が不十分か

車の助手席側に残っていた防護用パイプ=杉直樹撮影

 群馬サファリパーク(群馬県富岡市)で16日に女性従業員がクマに襲われ死亡した事故で、安全対策として従業員が乗っていた巡回車の車窓に取り付けられていたパイプの防護力が、不十分だった可能性の高いことがパークへの取材で分かった。パークはクマに襲われてもパイプで車内の安全は確保されるとしていたが、事故ではクマが押して外してしまったとみられ、県警は対策に問題がなかったかなど調べている。

 パークによると、パイプ(直径2センチ)は運転席と助手席の車窓に各1本、車窓の真ん中を横切る形で設置。クマの口の部分までしか入らず、仮にクマがパイプに触れた場合、習性から引っ込むと想定していた。

 一方、同種施設の姫路セントラルパーク(兵庫県姫路市)は、巡回車にパイプを2本設置。担当者は「1本だと多少の時間稼ぎになるが、防護用として十分とはいえない」と指摘する。

 これについて、群馬サファリパークは「窓からえさをやるため、金網だと窓から投げられないし、視界も悪くなる。(1本は)安全性と利便性の妥協点だった」と説明し、「専門家の意見も取り入れながら最善策を模索したい」と話した。【山本有紀、杉直樹】

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 五輪卓球 女子団体 日本は銅で2大会連続のメダルを獲得
  2. 五輪バドミントン 女子シングルス 奥原が山口を破り4強
  3. Features 母と娘、愛のラリー 三者三様、教えを胸に 卓球女子団体・福原愛、石川佳純、伊藤美誠
  4. 質問なるほドリ マイナス金利ってどんな政策?=回答・松倉佑輔
  5. 夏の高校野球 好投手藤嶋打ち崩し聖光学院 2年ぶり8強

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]