14日(韓国時間)、ブラジル・ベロオリゾンテのミネイロン・スタジアムで行われたホンジュラスとのリオ五輪男子サッカー準々決勝。韓国が0-1でリードされた後半の中盤からホンジュラスの選手たちは軽く当たっただけでもピッチに倒れ込んだ。後半39分に2人が同時に倒れたホンジュラスは、後半44分には先制ゴールの主人公アルベルト・エリスがDF鄭昇炫(チョン・スンヒョン)に軽く当たられ、大の字になって伸びてしまった。そのまま倒れていたため担架に載せられて外に出されたエリスは、すぐに何事もなかったかのように立ち上がり、試合終了のホイッスルが鳴ると跳ね回って喜びを爆発させた。
ホンジュラスの選手がけがをしたふりをして故意に試合を遅延させる光景に、MBCのサッカー解説者:安貞桓(アン・ジョンファン)氏は「ホームレスでもないのに、なぜピッチでずっと寝ているのか」と批判した。韓国のサポーターたちも「ホンジュラスに対して『ベッド・サッカー』(自分のチームがリードしている時、軽くぶつかってもピッチに倒れ込んで故意に時間稼ぎをするサッカー)という表現すらもったいない。これからは『ホームレス・サッカー』と呼ぶべきだ」と口をそろえた。ホンジュラスの選手たちが倒れ込んでかなり多くの時間を稼いだのにもかかわらず、アディショナルタイムを3分しか与えなかった主審の試合運営も残念だった。
しかし、ホンジュラスの「ホームレス・サッカー」や短すぎるアディショナルタイムよりもサポーターたちをイライラさせたのは、数多くのチャンスを生かせなかった韓国の決定力不足だった。
KBS解説者の李栄杓(イ・ヨンピョ)氏は「ホンジュラスが倒れ込んで時間稼ぎをするのも問題だが、そもそも韓国が先制点を決めていればホンジュラスもあのようなことはできなかった。結局、敗因は韓国が数多くのチャンスを生かせなかったことにある」と言った。
韓国の申台竜(シン・テヨン)五輪代表監督は試合後の記者会見で、「希望がない『谷世代』と言われている選手たちだが、五輪の舞台で全体としては良いところを見せた。悔いのない試合をしたが、ゴール決定力については反省しなければならない」と語った。