「アジアの希望であり自慢だ。すべての韓国選手たちが見習うべき生きた伝説」というものもあったという。
(参考記事:“アジアの希望であり自慢”と韓国ネット民も絶賛する、イチロー3000安打達成)
韓国でのイチローと言えば、何かとアンチ・ファンが多いことは以前も紹介した。単にイチローが日本人選手だからではない。
同じ日本人でもテキサス・レンジャースのダルビッシュ有は韓国のネット住民たちから「ダルビッシュは骨のある男」だと絶賛させているし、6月に来日して日本で講演会を開いた韓国人初のメジャーリーガーであるパク・チャンホ氏は、「野茂選手は私にとって、メンター(仕事や人生の指導者)であり、目標であり、憧れなのです」とさえ語っている。韓国球界には日本を意識しつつ、リスペクトする空気が確かにある。
(参考記事: 韓国人メジャーリーガーの先駆者パク・チャンホが語った「アジアから世界へ」)
女性キャスターの痛烈コメントに滲んでいたイチロー観
ただ、第1回WBCでの「30年発言」を機に、韓国人の多くがイチローについてだけはどこか複雑な感情を抱いてきた。今から約3年前にイチローが日米通算3000本安打を達成したとき、筆者は韓国にいたが、そのときもテレビをつけるとスポーツニュースの女性キャスターもこう言っていたとほどだ。