2016年8月16日00時00分
■特派員リポート 鈴木暁子(国際報道部員)
難民を支援する国ときいてぱっと頭に浮かぶのは、ドイツなどの欧州諸国や、多くのシリア難民らが逃れるヨルダンなど中東の国々だろうか。だが実は、日本と同じアジアの中でもここ数年、難民政策への「意欲的」な取り組みで注目されている国がある。韓国だ。
韓国の2015年の難民認定数は105人。欧米や中東諸国に比べればわずかだが、同じ年の認定数が27人だった日本の4倍近くを受け入れている。韓国にたどりついた難民が暮らせるホテルのような国営施設もできた。なぜ韓国が難民政策に力を入れるのか。昨秋訪ねた現地で見えたのは、先進国として国のあり方を模索する韓国の姿と、そこに合わせ鏡のように映し出された日本の難民政策の課題だった。
ソウル中心部から車で小一時間…
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