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【緊迫・南シナ海】
中国、軍用機格納庫を建設か 米シンクタンク分析
米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は9日までに、最近の衛星写真の分析で、中国が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島で埋め立てて造成した人工島上の滑走路そばに、格納庫が急ピッチで建設されているとの報告書を公表した。
いずれもジェット戦闘機や輸送機、空中給油機の格納が可能だとしている。7月12日に南シナ海問題を巡り中国の主権を否定した仲裁裁判所の判断が示されて以降も、中国が南シナ海での人工島造成や軍事施設建設を着々と進めているとみられる。
報告書によると、6~7月に撮影された衛星写真には、南沙諸島のミスチーフ(中国名・美済)礁、スービ(渚碧)礁、ファイアリクロス(永暑)礁を埋め立てて造成した人工島それぞれに、多数の格納庫が建設中である様子が写っていた。ほぼ完成したものもあれば、建設初期とみられるものもあった。(共同)
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