いよいよカセットが盛り上がってきております。
レコード以上にアジのあるその音質に、音にこだわりを持つアーティストや一般の方が次々と興味を示し、動き始めているのをご存知でしょうか?
最近は音楽界隈の情報を得ていると、自然と「お!こっちでもカセットが盛り上がってきてるのか」と思う情報が入ってくることがあります。
なので、このあたりで一度、現時点で自分が気になっているカセット界隈の動きをご紹介したいと思います。
※カセットは今後も引き続き注目したいので、更新もするかもしれません
※これはいつも書いていますが、もし他にもおもしろい情報があったらぜひ教えてください笑
ではどうぞ。
waltz
ここは雑誌など各種メディアでよく取り上げられているので、ご存知の方も多いかもしれません。中目黒のwaltz。
カセットの在庫量がものすごくて、度肝を抜かれました。
(レコードも扱ってますが、レコードの売り場よりカセットの売り場の方が広かった印象です)
加えて、カセットデッキの品揃えも素晴らしいです。
カセットデッキは、カセットの全盛期に発売されたもので、当然デザインも当時のもの。
デザインにお金がかけられていた時代を感じます笑
噂の中目黒のカセットテープの店「Waltz」へ。カセットのみならず、アナログ盤や古雑誌のセレクションも見事で、理性を失いそうに。結局カセットではなくアナログ盤を数枚購入。元アマゾン出身の店主のデジタルへの美しい反動。 pic.twitter.com/Hgm5EdY7G3
— 菅付雅信 (@MASAMEGURO) 2016年3月13日
これ、選ぶのにはかなり迷いそう。
お店の奥に試聴コーナーもあるので、これがまた素晴らしいですね。(なんとカセットも聞けます!)
こんな感じ。
全て視聴可能。カセットをケースからカシャッ、カシャッって取り出し、仕舞うのが懐かしくて、5回くらい繰り返した。#waltz #カセットテープ #ラジカセ https://t.co/N5igE0bZGa pic.twitter.com/VVQTw1GOPu
— Ajikata (@ajikatar) 2016年4月12日
お買い物をすると、waltzのトートバックがもらえるので、街中でwaltzのトートを持っている人を見かけると「お!」と思ってしまいますね笑
レコードもいいセレクトで散財しがちなので、ある意味ご注意を笑
toosmell records
お次は吉祥寺のtoosmell records。こちらはカセットテープも扱いつつ、カセットプレーヤー(特にウォークマン)の品揃えがいい感じです。
特にSONYのカセットウォークマン(SHOCK WAVE(懐かしい)やSONY SPORTSなど)が多くラインナップされています。
このウォークマンがなかなかにいいデザインで、ダサいカセットウォークマンを買うなら、少しお金を出して、昔のいいデザインのものを使いたいなあと思ったり。
いやほんと、カセットプレーヤーのデザインは物欲を刺激し過ぎるので危険。
ああ、いい感じ過ぎます。。
もともとあったと思いますが、カセットのラインナップも拡充中のようです!
吉祥寺toosmell records 行ったらカセット屋になってたぞ pic.twitter.com/QLB2PIGjdA
— 高木壮太 (@TakagiSota) 2016年7月28日
デザインアンダーグラウンド
こちらは松崎順一さんという個人の方がやってらっしゃるサイトで、いかにもいい感じだったのでご紹介したく。東京都足立区にある、デザインアンダーグラウンド。
家電蒐集家である松崎さんが全国から集めてきたラジカセの修理を行う工場が、デザインアンダーグラウンドなのです。
サイトからもラジカセ愛が溢れ過ぎていて、個人的にめちゃくちゃ好きです。
変に今っぽくなく、カセット一筋ウンジュウ年感もあります笑
ウェブサイトのデザインや動きが発達してきましたが、結局はそのサイトの内容だけでもこの熱量が伝わるんですよね~、これが一番信頼できるというか。
「いやいや、それどうよ」と思った方、松崎さんのラジカセ考を読んでくださいよ!!!
ラジカセ考 「現代を潤す無骨な箱」
21世紀を向かえた現代、デジタル全盛期の世の中。
何でもあって満ち足りた現代なのに何かが足りない。
物には満ちあふれているが心が痩せてしまっている気がします。
それはある意味便利な物に頼り過ぎた結果、人間が本来持っている機能が
失われてしまったのだと感じる。
そんな世の中にあって1970年、80年代に生産されたラジカセが今、心を満たし始めてる。
ラジカセは日本が生んだ正真正銘メイドインジャパンのオーディオだ。
この、ポータブルオーディオという概念が凄く良い。
沢山の機能を一つの箱に押し込めた、まさに日本が詰まった小宇宙的な箱なのだ。
僕が考えるラジカセの定義は1.ラジオとカセットが付いている。2.把手が必ずある。3.電池で使える。
この3点がラジカセの定義と思っている。
あえてもう一つ付け加えるならばワンピースこそ最高なのである。
この時代に生まれたラジカセが奏でるアナログ音はノイズも癒しの音楽に変えてしまう。
そしてラジオの音のなんともいえぬ一体感が大好きである。
まさに現代が失ってしまったものがここに有る感じがする。
アナログの心地よさとラジカセの無骨なデザインは僕達に大切な物は何なのか?を
語りかけてくれる友達なのである。
デザインアンダーグランド主宰 マツザキジュンイチ
最高。
これですよ。本物の言葉。
そんじじょそこらの流行りに乗った人には書けない、含蓄のある言葉。かっこええ。。
2012年にユニバーサルとともに、ラジカセのDVDも出していらっしゃいました笑
これは本物ですね笑
DVD ラジカセのデザイン!
デザインアンダーグラウンドのオリジナルカセットテープ(ブランクのテープ)もあります。
「国内大手で良質の品質で業務用カセットテープを製造している会社と組み、その製造技術により高品質のブランクテープを販売開始させて頂きます。」とありますし、何よりこのお方が作るのであれば間違いなさそう。
カセット愛に溢れた松崎さんのfacebookもフォローしておくとおもしろいと思います!
⇒松崎順一さんのfacebook
カセット界隈が盛り上がるに連れて、これから必ず露出が増えてくるお方であること間違いなしです!
というかすでに引っ張りだこの様子です笑
stiffslack
こちらもブームになる以前からずっとカセットを地道に布教し続けているお店。名古屋のレコードショップ、stiffslack。
※このサイトでも何度も紹介していますが笑
ポストロック好きな自分としては、やはりこのお店がずっとやってきていることというのは大きいというか。
ブレてないな~と感じるわけですね。
ブームが来ようが来なかろうが、ブームが去ろうがやり続ける魂を感じます。最高。
うちのレーベルはCDもヴァイナルもカセットもリリース出来る、今無敵だと思ってる。思い込み大事 (._.)>
— stiffslack (@stiffslack) 2012年8月20日
このお店を頭として、国内のお店が動いているような感じもします。
フォロワーを生み出すほどのリスペクトを生むstiffslack、さすがです。
出ましたー!!RT @stiffslack: LITEのカセット出しちゃった^^ pic.twitter.com/D3wX5wQN
— jun izawa (@bass138) 2012年9月19日
これよりずっと前からカセット取り扱いしてるんだろうな~と。
http://twitpic.com/2z6yfp http://twitpic.com/2z6yk6 Joan Of Arcの今までリリースした全アルバム10本のカセットbox。
— stiffslack (@stiffslack) 2010年10月20日
名古屋ならFILE-UNDER RECORDSもブレずにやってきてる感あって好きです。こちらもカセットあり。(stiff slackさんより一層マニアックな感じで、お店に行ってもなかなか買えないのですが笑)
JAZZY SPORTでの期間限定カセットショップ:CASSETTE TAPE STORE
こちらは期間が終了してしまいましたが、冒頭で紹介したwaltzとJAZZY SPORT SHIMOKITAZAWAのコラボで、CASSETTE TAPE STOREというカセットをフィーチャーした期間限定ショップもありました。
明らかにはずさない2店舗のコラボだったたけに、これはチェックしておきたかったですが。。無念。
ゴセッキーさんの自主制作カセットレーベル Gossette tape records
アーティストさんでもやっぱり音にこだわりのある方々は昔からカセットに馴染みがあるようで。在日ファンクやASACHANG&巡礼、EGO-WRAPPIN’、ホテルニュートーキョーなどでも活躍するゴセッキーさん本人の、自主制作カセットレーベル「Gossette tape records」。
ショップの商品は早速売り切れちゃってますが、今後もこういう動きをするアーティストさんが増えてくるかもしれません。
やはりカセットの音に、レコード以上のあたたかみを感じる、っていうところでしょうか。
自主製作のカセット工場「Gossette Tape Records 」を始めます!その為にカセット機材を揃え、テープも海外から輸入し、演奏、録音、ダビング、ジャケットまで全部手作りです。なので各タイトル10〜20本の少量生産しか出来ません…カセットファンの皆さんお楽しみに!!
— ゴセッキー(後関好宏) (@gosekky) 2016年7月12日
今はレコードブームに乗っかってアナログでのリリースが増えてきている感じですが、次はいよいよカセットでしょうか。
おもしろいことになってきております。
ラジカセの展示
こちらは流行りに乗っかってる感全開ではありますが、安心できるのが、前述した松崎さんが監修に入っていること笑大阪 梅田でのイベントでしたが、東京でもぜひ開催して欲しいイベントですね!
(行く人は大阪まで行ったんじゃないかなと。。)
⇒大ラジカセ展 @梅田ロフト ※会期終了
似たようなラジカセ関連のイベントがこれからも開かれていきそうな感じがします!
ということで、引き続きカセット界隈の動きに注目してみたいと思います!