08月16日 10時04分
去年12月、名古屋市で乗用車を運転して軽乗用車と衝突したのに同乗者を身代わりにして逃げたとして65歳の無職の男が警察に逮捕されました。
同乗者が車を運転し、事故を起こした罪で罰金の略式命令を受けるまで、身代わりは発覚しませんでした。
警察によりますと、去年12月、名古屋市南区の交差点で乗用車が軽乗用車と衝突し軽乗用車を運転していた57歳の男性がろっ骨を折る大けがをしたということです。
乗用車は名古屋市南区の無職、小松重和容疑者(65)が運転していましたが、小松容疑者は後部座席に乗っていた69歳の男の同乗者に身代わりを頼んで、そのまま逃げたということです。
警察は同乗者が「運転していた」と一貫して説明し、付近の防犯カメラに運転席から出る映像が写っていたことなどから、過失運転傷害の疑いで書類送検し検察庁が略式起訴しました。
そして、同乗者は、7月、裁判所から罰金70万円の略式命令を受けたということです。
ところが、8月になって同乗者が「罰金が払えない」と職場の上司に相談し、身代わりだったことが発覚したということで、警察は、15日、小松容疑者をひき逃げなどの疑いで逮捕しました。
同乗者を略式起訴したことについて名古屋地方検察庁の早川幸延次席検事は「捜査は適正に尽くしたと考えている。運転手を隠した点について今後厳正に捜査する」と話しています。
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