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彼らは夜に名前を付けた。

アイドルとは、日常を特別な一日に変える優しさと強さを持つ人々のことである。

KAT-TUNの充電期間を迎え、SMAP解散報道を受けた私が思うこと。

 反感買うかもしれない、誰かを傷つけるかもしれない。それを分かった上で私はまた文章を綴ります。

 ごめんなさい、私は、ちょっと、打たれ弱いので、もしかしたらこの記事は、あとで削除するかもしれない。

 私、ジャニーズが好きです。中でも、SMAPKinKi KidsKAT-TUNが好きです。ファン歴は浅いけれど、応援しています。ライブにだって足を運びました。KAT-TUNが3人になって初めて行った10周年アニバーサリーライブ「KAT-TUN 10TH ANNIVERSAY TOUR"10Ks!"」にも行きました。まだ4人だったときの「KAT-TUN LIVE 2015"quater" in TOKYO DOME」にも行ったし、レギュラー番組の「KAT-TUNの世界一タメになる旅!」もかかさず見ていた。天の声さんと4人の距離がだんだん縮んで、いい感じのファミリー感を出すようになっていくのを、見守るのが楽しかった。これからだと思っていた。これから4人のKAT-TUNの10周年が始まって、当時言葉の掛け合いの相性が抜群だった上田竜也さんと田口淳之介さんの二人の良さがもっと世間に伝わっていくと思った。

 だから、元KAT-TUN田口淳之介さんが脱退し、KAT-TUNが充電期間を迎えたときの動揺は、一ファンなりに体感したつもりです。

 今日は、そんなKAT-TUNの充電期間を迎え、SMAP解散報道を受けた私が思うことを綴ろうと思う。

 

 

 そもそも、私が再び想いを綴るためにパソコンを立ち上げたのは、この記事が目に入ったからだ。

 

idolko.hatenablog.com

 初めに言っておくけれど、この記事は正論だ。そしてあくまで、この記事の対象者はSMAP解散報道を受けて、『本当はメンバーは退所したがっているのに、事務所はそれを許さず、飼い殺しにするつもりだ!事務所は悪!全面的に悪い!』と事務所を絶対悪だと決めつけて過剰反応しているごく一部の人間」であって、今回の解散報道を悲しんでいたり、悔しがっていたりするファンを指摘するものではない。

 私が読むに、この記事の要点は

 ・SMAPは大人であるから、今回の解散&事務所残留だって本人たちの意思を持って決めることができる

 ・本気で事務所を抜けたい場合は抜けることができる(=SMAPが残ったのも本人たちに事務所残留の意思があり、事務所が無理やり強制したわけではない)

 ・実態が不透明なのに、憶測で事務所やSMAPメンバーが叩かれている現実が悲しい

 というものだ。決して多くのSMAPファンを非難しているわけではないし、私もこの三点に関しては同意だ。

 だって、おかしいもの。「マスコミは嘘ばかり!」「真実が捻じ曲げられている!」なんて声高に言うくせに、事務所にとって不利な情報がもたらされたときは、すぐに食いついて「だから事務所が悪い!」と拡散する。それ、情報源確認しましたか?発言者の信頼性は?ねぇ、なんでその情報は信じちゃうの?

 私たち一般人に比べたらマスコミの方が圧倒的に芸能界に近い位置にいる。それなのに、マスコミの言葉はまるっきり否定して、さらには事務所の公式の声明まで否定して、一方で"善意の一般人"から寄せられた情報にはすぐに食いつく。同じマスコミが流した"事務所ゴシップ"にもすぐに食いつく。こんなの、フェアじゃない。だから私はどちらもまずは疑う。真実は結局当事者にしかわからなくて、私たちは自分たちの想像以上に、無知に近い存在であることを、私は自覚するようにしている。

 その中で私が唯一信じるのは、今まで見せてきてくれたSMAPの姿。不仲説が出ても、何が出ても、「でもあの時SMAPはあの姿を見せてくれたし、あの言葉をかけてくれたし」それにすがって、今も信じている。

 

 じゃあなんで、この記事に対して思ったことがあるの?と尋ねたくなる人はいるだろう。確かに結論や、メインの主張は概ね同意であるけれど、一部の内容がSMAPファンとして、読んでいてちょっと辛いところがあるのだ。だから私はこれから、ブログ中の文章を勝手ながら引用して、自分なりの考えを述べていこうと思う。否定するつもりはないけれど、なるべく貴重な一意見として受け入れていこうと思うけれど、否定みたいな形になってしまったら、ごめんなさい。私はあくまで、このブログの著者と同様な意見を持っていて、むしろ賛成派の位置にいることを、忘れないでいてほしい。ただちょっと、SMAPファンとしての声を、聞いてほしいだけで。

 

 ――でもグループを続けたい、なくしたくないってそういう思いでメンバーが尽力すれば存続させてくれるし、ジャニーズにいることを選んだ人については抱え込んでくれるんだよジャニーズ事務所は!!

 ――解散したくないけどどうしてもこのまま活動を続けるのが困難になってしまったときは、活動を休止して充電って方法も選べたんだよ!!

 うん、分かる。同意する。実際に、そういう人たちを見てきた。

 だって、赤西仁さんは、KAT-TUN抜けてからもジャニーズ事務所に所属して、ソロ活動をバックアップしてもらっていた。「へ?全米デビュー?まじかよ」って感じだった。山下智久さんだって、NEWS抜けてからも、ソロ活動を支えてもらっていたし、ソロコンだって開いていた。私の愛するSMAP香取慎吾さんと、コラボまでしていた。

 他にもたくさん、グループを抜けてからジャニーズにいることを選んだ人の活動を支えた話を耳にした。ジャニーズ事務所、意外に優しいんだ、これが。そういえばSMAPのメンバーが警察にご厄介になったときも、なんだかんだ5人また揃うことができたし、誰が中心となっていたかは別として、SMAPのことをサポートしてくれていた。そもそもライブやテレビ出演も事務所のバックアップがなきゃできないし、SMAPは事務所の支えもあってここまでやってこれた。

 でもそれは、そのグループが、メンバーが、事務所(というか事務所のお偉いさん)に愛されていたからで。

 

 「お前はSMAP連れて出ていけ」

 週刊文春のこの記事、私は実際に読んでいないけれど、読みたくもないけれど、ネットに流れてきたこの文面を見て、驚愕した。

 これはSMAPが今までお世話になっていた、もはや彼らにとって第二の母親のような存在にもなっていた飯島三智さんに向けられた言葉だ。発言者は、メリーさんという、現在のトップであるジャニー喜多川さんの姉にあたる人物だ。

 正直、私もこの記事がどこまで本当なのか疑っているけれど、でも、少なくとも、SMAPが他のグループに比べて歓迎されていないんだなということは感じた。

 

 そのグループが、所属している事務所にどれだけ味方になってもらえるかというのは、割とシビアな問題だ。

 

 現在、NEWSとKAT-TUNはジャニーズ内派閥のジュリー派に所属していて、SMAPは飯島派に所属していた。そしてジュリー派に比べ、飯島派、というかSMAPは事務所からあまり快く思われていない。私はそう感じる

 というのも、ジャニー喜多川さんの跡を継ぐ人が彼の姪であるジュリーさんか、それともSMAPのマネージャーとして功績を残した飯島さんかで話が出た時、ジュリーさんの母親であるメリーさんが「ジャニーズ事務所はうちの娘に継がせる!」と飯島さんを退けようとしたのだ。それ故に、メリーさんにとって見れば飯島さんが管轄するグループ、特に彼女の功績の象徴であるSMAPは、目の上のたんこぶというわけだ。そういう話の流れになっている。あくまで伝聞だが。

 しかし、私が記憶するに、ほんの少し前までは、SMAPは他のジャニーズとも共演していたし、中居正広さんの司会する歌番組にはいろんなグループが出ていた。そこまで、派閥問題は酷くなかった、今に比べたら。J-FRIENDSTOKIOとV6とKinKi KidsいるのにSMAPいないのかぁ(でも確かに関西出身いないし!SMAPは寂しがっていたけれど!)、ジャニーズカウントダウンコンサート、これだけジャニーズタレント揃っているのにSMAPいないのかぁ(でもSMAPSMAPで忙しいし!CDTVあるもん!)とちょっと寂しく思うことはあっても、なんとなく、SMAPは特別なんだ~孤高なんだ~で乗り切っていた。

 でも、様子が変わってきた。

 SMAP×SMAPに出てくるジャニーズアイドルが、限られてきた。共演は同じ飯島派のKis-My-Ft2ばかりで、長時間大型番組でも一緒に出演するグループが限られてきた。SMAPと嵐の絡みもう一回みたいな~J-FRIENDSのメンバーとも一緒の画面に映ることができたら最高だな!と思っていたけれどなかなか叶わなかった。管轄が違えばスケジュール管理も難しくなるから、グループ数が多い今はそういう風に分けて出演させるしかないんだろう、そう自分で納得させていた。現に派閥関係なしに出演させるテレビ局もあったから、疑心暗鬼になりすぎるのはよくないと、自制してきた。

 

 1月、SMAPがずっとお世話になっていた飯島さんがついにジャニーズ事務所を去ることになったと聞いて、ああ、ついにこの日が来てしまったなと思った。SMAPを支えてくれる人が、それも一番大切な人が、いなくなってしまった。そう思った。

 そもそも、飯島さんみたいな功績のある人が、問題を起こしたわけでもなく、SMAPを手放して新たな事業を始めるとも思えるわけでもなく、事務所から去らざるを得なくなった。これ、未だに、私個人としては、受け入れがたいものがある。やっぱ、跡取り争いかな、そんな考えが湧く。

 それでもSMAPの活動は事務所のバックアップがあってこそのことだ!と思っていたから、ちょっとしばらくばたばたするかもしれないけれど、いつかはまた、五人を受け入れてくれるんじゃないかって思っていた。

 

 解散騒動からの初めてのSMAP×SMAPの生放送。

 そういえば、KAT-TUN田口淳之介さんが脱退するときの初めての挨拶も、生放送だった。それは同じだ。でも違うのは、SMAPは明らかに決められた台詞で、田口さんは自分自身の言葉だった。報道だって、SMAPの方はメディアにすっぱ抜かれて散々騒がれたあとで、田口さんは一切メディア報道がない中の突然の発表だった。SMAPのときは、ファンなんかおいてきぼりで、一切の情報をスポーツ紙やネットニュースが先取りしていたけれど、KAT-TUNのときはまずファンを優先してくれた。SMAPのファンクラブ会報の「解散しません」という言葉はファンに届く前にネットニュースに載せられた。今回の解散も、ネットニュースが先取りした。本人の直接の言葉はなかった。一方KAT-TUNの充電期間の発表はまずファンクラブ会員限定のメール配信、そして本人たちの動画での発表があった。

 安易に比べられる話じゃないということは分かっているが、でも、明らかに、理由はどうであれ、事務所内で温度差があることだけは、なんとなく感じ取ってほしい。SMAP、なかったんだよ。ファン、いつも後回しだよ。他のグループも、やっぱりこんな感じなの?KAT-TUNの方が特別なの?でも、せめて、解散の発表は、本人たちの口から直接、どこよりも早く、伝えてほしかった。

 

 これだけでSMAPが事務所にフォローされていない、というのはちょっと強引かもしれない。だけど、もうちょっと、せめてネットニュースより先にファンに伝えるぐらいの気遣いはほしかった。でも、結局、あくまで記事に書かれてあっただけだけど、「出ていけ」の対象にされるあたり、やっぱり、そうなのかな。おろそかに、されちゃったのかな。そうだよね、今までSMAPが音楽面で長いことお世話になっていた、25周年の活動を楽しみにしていた、ビクターエンタテインメントさんにすら事前に解散の挨拶しなかったもんね。お世話になった企業にすら何も言わないんだから、ファンにまで、気は回らないよね。そっか、優しさって、それぐらいか。そっかそっか。

 

 私、思うんだ。この状態で、他のグループと同じように選択できたのかな。選択の余地、与えてくれたのかな。「グループ存続させてください」と言って、素直に「じゃあサポートしますよ!」と言ってくれたのかな。「グループ活動難しいので、一時休止させてください」と言って、「そうか!こっちは待っているからな!ソロ活動頑張れよ!」と言ってくれたのかな。結局グループは解散、事務所には残留という選択をしたのは、SMAP自身だと私は思っているけれど、それまでの過程、どうだったんだろう。

 事務所、確かに抜けようと思えば抜けられるけれど、特別外でやりたいことがあったという話を聞かなかった。これまでのグループ活動に問題があったという話も聞かなかった。契約違反を繰り返しているという話も聞かなかった。ただ一つ、それらしいまっとうな理由もなく、この場を去らざるを得なかった自分たちの恩師を追いかけること以外、彼らが事務所をやめるという選択肢を選ぶ理由が浮かばなかった。

 追いかけるも自由、追いかけないも自由って、まずこんな選択肢を迫られることがおかしいと思う。それ、本当に自由なの?それで、事務所やめたら「彼らは事務所をやめたかったんだよ!」なの?事務所続けたら「彼らは事務所にいたかったんだよ!」なの?

 SMAPは、これからのビジョンをよく話していた。25周年の話もしていた。今年の初めにだって、未来の活動の話をしていた。そもそも解散の可能性があったなら、2020年のパラリンピックの応援サポーターなんて、無責任に引き受けるわけがない。のど自慢だって、これからもよろしくお願いしますだなんて、言うわけがない。

 それなのに、SMAPが選んだのは「解散」の二文字だった。

 

 私ね、思うんです。本当にいい形なのは、飯島さんもいて、SMAPもいて、今まで通りの世界。よくわからない争いなんかに巻き込まれずに、25周年を祝う世界。そりゃね、KAT-TUNだって6人でいてほしかったし、NEWSだって9人でいてほしかった。誰だって抜けてほしくない。でもさ、違うんだよ。状況が、違うんだよ。状況が違うことぐらい理解してくれているって、私も知っているんだけれど、違うんだよ。恩師が何かしらの理由で辞めさせられることになって、それで自分たちも辞めるかどうか決断迫られるのは、そもそも自由意志とは思えないんだよ。というか、所属する事務所から「出ていけ」と言われるようなグループが、本当に自由に選択肢を与えられたと、他のグループのような選択肢の可能性があったと、信じきれずにいるんだよ。

 SMAPはきっとたくさんのことを天秤にかけて、今回の決断を出した。つい最近まで、これからの25周年の活動を楽しげに語っていた彼らが、何かしらの経緯を経て「解散、事務所残留」という選択をした。それは、頭では理解している。ではその天秤の過程に、いったいどれだけのものがあったんだろう。それ、他のグループと、並列して語れるものなのかな。

 単純に辞めたくても辞められなかったからとかじゃなくて、つい最近まで辞める気すら全くなかった、五人の未来のビジョンを語っていた男たちがこんな事態に追い詰められていることに、そしてこんなに追い詰められた場所にグループを捨てて残るという結論から導き出される、これからの未来を信じきれないのが、苦しいんだよ。少なくとも私は。

 そもそもさ、今回の騒動だって、よくわかんない理由で、一人の女性が事務所を去ることになって、それがきっかけで起こってしまって。事務所が本当に気遣ってくれているのなら、彼女も事務所を去ることなく、この騒動は起こらなかったんだよ。今まで通り、予定通り、25周年の未来を歩むことができたんだよ。きっとね。if世界の話だけれどね。

 だから騒動が始まってから云々の話じゃなくて、そもそもこの騒動が始まってしまったことに根本的問題が集約されていると思っているし、現にこの騒動が存在してしまっている時点で、一人間として信じきれずにいるんだよ、事務所を。それだけで不信要因は十分あるんだよ。「なんだかんだ所属タレントのこと考えている」うん、分かる。それは分かる。いつもありがとう。でも所属タレントのことを本当に考えてくれていたならそもそもこの騒動は起こることすらなかったと思う。もう今となっては証明の方法も何もないけれど、可能性の一つとして頭の片隅に入れておいてほしい。

 もちろん、過剰反応はよくない。情報だって考えて取捨選択していくものだ。冷静さだって取り戻してほしい。行き過ぎていたら他のファンからでもいいから止めてほしい。内部からじゃ、見えないものもあるから。でも、それでも、やっぱり苦しいよ。そんな風に、他の選択肢も当然にあるように言われると、さすがに苦しいよ。

 

 ごめんね、ごめんね、うるさくして。みなさんの愛するタレントが所属する事務所を叩いて、ごめんね。傷つけて、ごめんね。言い訳かもしれないけれど、もうすぐ、0になっちゃうんだ。諦めきれないけれど、0になっちゃうんだ。SMAP、0になっちゃうんだ。4人でも、3人でもなく、0になっちゃうんだ。何を信じればいいのか分からないまま、あれだけ5人の活動に目を輝かせていたSMAPが解散を選ぶという納得いく理由が言葉にされないまま、0になっちゃうんだ。事務所が具体的にどう尽力してくれたのか明かさないまま、0になっちゃうんだ。もしかしたら、この先、納得しうるだけの説明があるかもしれないけれど、今の私たちの手元にあるのは、無機質な解散を伝える言葉と、一応SMAPが言っているけれど、SMAPらしくない文章だけなんだ。SMAPを信じる判断材料はあっても、事務所を、これからを、信じさせてくれる、判断材料がないんだ。だから、偏っちゃうんだ。公平じゃないと思いつつ、偏っちゃうんだ。

 

 なんか最後は勢いのいい言葉で締めたかったけれど、生憎ギャグセンス欠乏症に陥っているので、私の本音を一言だけ言って、終わりにします。

 

 どうか、少しの間だけでいい、この悲しみが和らぐまで、そっとしておいてください。