20代の男性でかなりひきこもり的な生活が続けている人です。家族と一緒なら食事などに出かけることができます。しかし、1人では外出できない、不安感があって出られないといいます。
「毎月の小遣いはどうしていますか?」と聞いたら、「全然渡しません」という親の答えです。そのあと「ゲームの攻略法をつくり、売っています。前に7万円売ったと言っていました。それで生活できるほどではありませんし、継続的にそれくらいあるのかどうかはわからないです。ですが小遣いは渡さなくてもいいと思います」
この親の話を聞いて納得しました。働いている人は昼間にゲームができません。ひきこもっていると昼間もゲームをしていて、攻略本ができるレベルになります。昼間に働いている人にはそれを欲しがる人がいるのです。こういうひきこもりながらネットにより収入を得る人が増えます。“ひきこもりながら社会参加するタイプの1つ”になるかもしれません。
こういうのはなお例外的なことです。また現れるパターンはもっと多様でしょう。しかし、時代の変化は徐々にこれを例外としない方向に動いています。特別に専門的な知識や技術はなくとも、興味や集中力があり、継続できれば可能な分野は広がります。やがてこういう状況があちこちに生まれ、起業のよくあるタイプになり、ひきこもりからの起業にもなると予感します。
LINEスタンプをつくり起業した人もいますし、ユーチュ―バーにもそういう人が混ざっていると思います。もちろんほんの数人と理解してください。小遣いぐらいの稼ぎが出る人もだんだん増えるでしょう。
23日の不登校・ひきこもり親の会で話されたことです。