遼ＶＳ高２の１６歳・航　石川兄弟が来週ツアー初対決

　男子ゴルフの石川遼（２４）＝カシオ＝がＲＩＺＡＰ・ＫＢＣオーガスタ（２５日開幕・芥屋ＧＣ）にエントリーしたことが１５日、分かった。スプリングジュニア選手権（１５〜１８歳の部）で優勝した弟の航（わたる、１６）＝埼玉・県浦和高２年＝が今大会の出場権を獲得し、初のプロツアー出場が決まっているため、石川兄弟の初対決が実現することになった。

　石川は腰椎椎間板症のため２月から主戦場の米ツアーを欠場している。日本で治療、リハビリを進めながら、腰への負担を軽減するスイング改造などに着手。７月の日本プロ日清カップで約５カ月ぶりに実戦復帰したがショット、パットともに精彩を欠き、通算１２オーバーの１２７位で予選落ちした。

　石川は他ツアーに５試合まで出られる米ツアーの公傷制度を使って日本ツアーに数試合出場後、米ツアーに本格復帰する方針。今回は約１カ月半ぶりの今季国内ツアー２戦目となる。

　プロを目指している航は、昨年の埼玉県ジュニア男子１５〜１７歳の部で９位。ゴルフ部のない全国屈指の公立進学校に通いながら、自宅などでほぼ毎日、練習に励んでいる。昨年１１月のカシオ・ワールドオープンで兄のキャディーを初めて務めた際、石川は「まだ身長は低くて球は飛ばないけど、良い内容のプレーをする」と評していた。

　険しい復帰ロードを歩む石川のプレーとともに、ツアーデビューとなる弟との“初競演”も見逃せない一戦になりそうだ。　（松岡祐司）