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help RSS 2007.11.9 森昭雄先生講演会「ゲーム依存と子どもの脳力低下」(都私幼PTA大会報告)

<<   作成日時 : 2007/11/09 11:58   >>

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 去る11月9日に、アルカディア市ヶ谷において、
東京都私立幼稚園PTA大会がありました。  
 都内の私立幼稚園から多数の方が集まり、
盛況のうちに開かれました。

 講演会では、今話題になっている『ゲーム脳』について、
それを研究されている日本大学大学院教授・医学博士の
森昭雄先生からお話がありました。

 「ゲーム脳」とは、
人間の脳には、人格形成にかかわる「前頭前野」と呼ばれる
高次な機能をもった領域があります。脳の最高司令塔です。
ここは、創造性・理性・道徳心や物事の手順、意思決定や
将来の計画をするところです。
また、人間らしさを維持するために、特に大切なところです。

 ところが、コンピューターゲーム(ケータイやパソコン、テレビの
視聴も含む)を毎日長時間していると、この「前頭前野」の
脳活動が顕著に低下してしまうということです。
この「前頭前野」の活動が低下した状態を『ゲーム脳』と
名づけたそうです。

 「ゲーム脳」になると、
「前頭前野」の活動が低下していると、“笑わない”“話さない”
“感情がない”状態になります。
人との協調性を取りながら生活する事が困難になってしまったり、
自己の世界から抜けられなくなってしまうこともあります。
人格が変わってしまうこともあります。
例として、17歳の少年が起こした寝屋川の中学校殺傷事件が
挙げられました。
この少年は、1日に何時間もゲームをしていて、「ゲーム脳」
だったと考えられるそうです。自分と関係のない先生を殺して
しまった事に対して、何がいけないのか、何がおかしいのか
分からないそうです。そのため、少年は、反省が全く見られない
ということです。
おかしいということが分からなければ、反省がないのは
当然かもしれません。これは極端な例だと思います。
しかし、今増えているフリーターの中にも「自分が何をしたいのか」
「なぜ働かなきゃならないのか」分からない、この生活を続けて
いくと将来どうなるか想像できないという人が増えているそうです。
これも「ゲーム脳」(前頭前野が働かない)のせいだとおっしゃって
いました。

「ゲーム脳」にしないために、
コンピューターゲーム、ケータイやパソコンの長時間の使用は、
脳(前頭前野)の発達に悪い影響が考えられます。
特に、幼児期は著しい脳の発達段階です。
この時期は、特に影響を受けます。
そこで、幼児期(幼稚園・小学校低学年)は、コンピューター
ゲームをさせないことが大切です。
そして、前頭前野を活性化させるには、自然と触れ合ったり
することが大切です。
また、親子の会話、子ども同士が全身を使った遊びや、
読み書き、計算などもよいそうです。
幼児期以降も、ゲームを15分したら、その3倍読書して
(マンガは効果なし)、さらに感想文を書くといいそうです。
脳は、使えば使うほど(いくつになっても)活性化するそうです。

                            文責・野口

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