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【コラム 撃戦記】

4年後東京での空手が楽しみ

2016年8月16日 紙面から

 2020年東京五輪で空手が正式種目になった。4日、東京都内で国際オリンピック委員会(IOC)総会の結果を待った関係者や選手は満面の笑みで歓喜の万歳だった。そして、種目入りの興奮がさめやらぬ中でのリオ五輪。日本選手が活躍し、空手の選手たちも4年後の自分をダブらせて気持ちを高ぶらせていることだろう。

 残念なのは、空手は一般に“寸止め”の全日本空手道連盟とフルコンタクト(直接打撃)系に分かれており、今のところフルコン系は友好団体となった一部の団体のみが五輪寄りとなっていることだ。このため、フルコン系の多くは、攻撃を和らげた独自ルールを新たに掲げ、別途種目入りを目指している。それはそれでいいのだが、五輪で新たに、となると厳しいだろう。

 先日、ロンドン五輪のボクシング金メダリストでプロ転向した村田諒太(帝拳)が五輪後に出版した「101%のプライド」(幻冬舎)を読んだ。序文の冒頭で秋の園遊会に招かれ、天皇陛下にお言葉をいただいた感激を書いていた。五輪の金メダリストとはこういうことだ。4年後、空手でもこんなことがあってほしいと思った。 (格闘技評論家)

 

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