山陽道2人死亡事故 過労状態で運転指示の疑い 逮捕

山陽道2人死亡事故 過労状態で運転指示の疑い 逮捕
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ことし3月、広島県の山陽自動車道のトンネルで車の列にトラックが突っ込み2人が死亡した事故で、警察はトラックの運転手に十分な休息を与えず、過労の状態で運転を指示したとして、当時の勤務先の運行管理者を道路交通法違反の疑いで逮捕しました。調べに対し、「運転手が疲れているとは思わなかった」と、容疑を否認しているということです。
ことし3月、東広島市の山陽自動車道のトンネルで渋滞中の車の列にトラックが突っ込み2人が死亡した事故では、トラックを運転していた埼玉県越谷市の皆見成導被告(33)が過失運転致死傷と道路交通法の過労運転の罪で起訴されています。
皆見被告は調べに対し、「居眠り運転をしていた」と供述し、警察が当時の勤務先の埼玉県川口市の運送会社を捜索し、捜査を進めてきました。
その結果、事故を起こすまでのおよそ2か月間で、休みが3日間しかなかったことがわかり、警察は当時のトラックの運行管理者で、役員の後藤隆司容疑者(41)が十分な休息を与えず、過労で正常な運転ができない恐れがある状態で運転を指示したとして、16日、過労運転を指示した道路交通法違反の疑いで逮捕しました。
警察は勤務管理の実態などをさらに詳しく調べることにしています。
調べに対し、後藤容疑者は「運転手が疲れているとは思わなかった」と、容疑を否認しているということです。