ダイキンが「エアコンをつけっぱなしにした時の電気料金」に関する実証実験の結果を公表し、話題となっている。
エアコンメーカーが実験
エアコンメーカーのダイキンが「エアコンをつけっぱなしにするのと、こまめに入り切りするのでは、どちらが安くなるのか?」について実証実験を行った。
約7割の人が「つけっぱなしのほうが安い」と考えているにも関わらず、実践している人は約5割にとどまることが判明したことから、実際に消費電力を比較してみたという。
「日中」はつけっぱなしがお得
ダイキンはまず、9時~23時まで「つけっぱなし」にしたエアコンと、30分感覚で「ON/OFF」を繰り返したエアコンの消費電力を比較。
すると、日中(9時~18時)の累計消費電力の推移は次のような結果となった。

「ダイキン」ニュースリリース
夜(18時~23時)は以下のとおり。

「ダイキン」ニュースリリース
日中(9時~18時)は、30分間であればエアコンを「つけっぱなし」にするほうが消費電力は少なくなった。
「つけっぱ」で電気料金が高く
次に、9時~23時まで「つけっぱなし」にしたエアコンと、外出時にOFFにしたエアコンの消費電力を比較。
すると、1日の消費電力は「つけっぱなし」5.7kWhに対し、「こまめに入り切り」は4.4kWh。

「ダイキン」ニュースリリース
「つけっぱなし」の方が電気代が約35円高くなった。
お得な「エアコン」の使い方は?
ダイキンは実験結果から、次のようにアドバイス。
計算結果から、あくまで今回の実験の条件下ではありますが、以下のことが推察されます。
1. 日中は、35 分までの外出であれば、エアコンを「つけっぱなし」の方が安い。
2. 夜は、18 分までの外出であれば、エアコンを「つけっぱなし」の方が安い。
「環境によって大きく左右されるので、どんな時にも当てはまるわけではないが、実験結果を参考にエアコン『つけっぱなし』と『こまめに入り切り』を上手に使い分けましょう」と述べている。
ネット上に反響が続々
ダイキンの実証実験結果を受けて、ネット上には反響が続々。
- つけっぱはアカンってことか?
- ふざけんな、ずっとつけっぱだったわ
- つけっぱは得ってのはまるまる信じちゃいけないのね
- やっぱそうだよねえ
- まぁ一概には言えないってことなんだろうけど
- メーカーがちゃんと調べてくれるのはいいな
ずっと「つけっぱなし」にしていたという人から嘆く声がある一方で、約35円の差だったら「つけっぱなしでいいのでは?」という感想もあった。
クーラー病に注意
エアコンは快適性や熱中症対策などとして、生活に欠かせない道具となっている。
しかし近年、エアコンによる体の不調を訴える人が少なくない。
乾燥やカビによる「喉の痛み」や、冷房のかけすぎで体温調節ができなくなって自律神経が混乱し、体の冷えやしびれ、疲労感や頭痛などの症状が現れることも。
医師会は「夏でもしっかりと湯船につかる」ことや、「加湿器で皮膚の水分を保つ」こと、「ひざ掛けや靴下で冷えすぎに気を付けること」などを呼びかけている。