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“荒法師”豊田泰光氏逝く…「野武士軍団」支えた強打の遊撃手

“荒法師”豊田泰光氏逝く…「野武士軍団」支えた強打の遊撃手

 最期は眠るように息を引き取った。勝負強い打撃で西鉄の黄金時代を築き上げた豊田氏。川崎市内の病院で14日夜、長男の泰由(やすゆき)さん(57)らに見守られながら天国に旅立った。

 泰由さんによると、8日に40度超の高熱を出して入院。熱は一時下がり、高校野球をテレビ観戦できるまで回復したが、14日に体調が急変したという。

 ここ数年は病との闘いだった。豊田氏は約10年前に認知症を発症した夫人の峯子さん(80)を献身的に介護したが、自身も約5年前に認知症に似た症状が出始めた。

 昨年4月には「外陰部壊疽(えそ)性筋膜炎(フルニエ症候群)」を発症。手術から1週間も意識が戻らないほど危険な状態が続き、同7月には川崎市内の老人ホームに入居。周囲に「もう(生きるのは)いいかな…」と漏らすこともあった。

 現役時代は大胆な言動など男っぽさが売りだった。茨城・水戸商高の遊撃手として1952年の夏の甲子園で選手宣誓をした豊田氏は立大への進学希望から一転、53年に西鉄入団。打撃はいいが、守備は得意ではなかった。それでも、「俺のところへ打たせる投手が悪い」と言い放った。

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