盲導犬連れた男性 線路に転落し電車にはねられ死亡
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15日夕方、東京・港区の地下鉄のホームから線路に転落して電車にはねられ、意識不明となっていた55歳の男性が死亡しました。男性は視覚障害があり、盲導犬を連れていたということで、警視庁が転落した当時の状況などを調べています。
15日午後6時前、港区にある東京メトロ銀座線の青山一丁目駅で、東京・世田谷区の会社員、品田直人さん(55)がホームから線路に転落して電車にはねられました。品田さんは病院に搬送されましたが、およそ3時間後に死亡しました。
警視庁によりますと、品田さんは視覚障害があり、駅のカメラには盲導犬を連れて線路寄りを歩く品田さんが、足を踏み外すように転落する様子が映っていたということです。
このホームには転落事故を防ぐホームドアは設置されておらず、警視庁は、品田さんが何らかの原因で誤って転落したとみて当時の状況などを調べています。
警視庁によりますと、品田さんは視覚障害があり、駅のカメラには盲導犬を連れて線路寄りを歩く品田さんが、足を踏み外すように転落する様子が映っていたということです。
このホームには転落事故を防ぐホームドアは設置されておらず、警視庁は、品田さんが何らかの原因で誤って転落したとみて当時の状況などを調べています。
ホームドア 来年度から2年かけ全駅に
事故が起きた東京メトロ銀座線では、来年度から2年間かけてすべての駅にホームドアを設置することになっていました。
東京メトロではホームからの転落事故を防ぐため、9つの路線の合わせて179の駅のうち、半数近い85の駅でホームドアを設置していますが、銀座線では、上野駅の片側ホームにしか設置されていません。昭和2年に開業した銀座線は国内の地下鉄で最も歴史が古く、ホームドアの設置にはホームの補強や拡幅といった大規模な工事が必要なため、設置に時間がかかっていたということです。
東京メトロでは「ホームドアの設置は、路線によっては乗り入れているほかの鉄道会社との協議が必要なこともあり、短期間では進まない。ただ人命に関わることなので、100%を目指して設置に取り組んでいる」と話しています。
東京メトロではホームからの転落事故を防ぐため、9つの路線の合わせて179の駅のうち、半数近い85の駅でホームドアを設置していますが、銀座線では、上野駅の片側ホームにしか設置されていません。昭和2年に開業した銀座線は国内の地下鉄で最も歴史が古く、ホームドアの設置にはホームの補強や拡幅といった大規模な工事が必要なため、設置に時間がかかっていたということです。
東京メトロでは「ホームドアの設置は、路線によっては乗り入れているほかの鉄道会社との協議が必要なこともあり、短期間では進まない。ただ人命に関わることなので、100%を目指して設置に取り組んでいる」と話しています。