TWEEDEESが8月10日、東京・TSUTAYA O-WESTにて2ndアルバム「The Second Time Around」発売記念ライブ「ショウほど素敵な商売はない vol.2」を開催した。
4月に同会場で行われた自主企画ライブ「TWEEDEES Premium Show vol.2」では、リリース前のアルバムから新曲を複数披露し、新作への期待を募らせたTWEEDEES。今回は「The Second Time Around」の楽曲を軸に、1stアルバム「The Sound Sounds.」の楽曲を織り交ぜた約2時間のステージが繰り広げられた。
ライブは2ndアルバムのオープニングナンバー「速度と力」からスタート。沖井礼二(B)はおなじみのバンドメンバー、坂和也(Key)、原“GEN”秀樹(Dr / NORTHERN BRIGHT、SCOTT GOES FOR)、山之内俊夫(G)、末永華子(Key)と共に複雑なアンサンブルを奏で、清浦夏実(Vo)はベルリラの音色を添える。続いて「STRIKERS」「PHILLIP」と、まずはアルバムの曲順通りに3曲が披露された。大きな歓声を送る観客に、沖井は「ハロートキオ、こんばんはTWEEDEESです」と挨拶。ステージの左右と背面にはTWEEDEESのロゴを国旗に見立てた大きな旗が飾られており、4曲目の「月の女王と眠たいテーブルクロス」では清浦と観客が小型のTWEEDEES手旗を振った。
中盤には「蝉時雨の止む頃に」「ブリキの思い出」「バタード・ラム」とスローな楽曲が並ぶ。MCを挟んでの「Baby, Baby」では、楽曲冒頭のナレーションを担当しているヤギヌマカナ(カラスは真っ白)がスペシャルゲストとして登場。「Baby, Baby」の楽曲冒頭にはヤギヌマの「Baby, Baby」というタイトルコールの直後に、沖井の甥っ子による「はずかしい!」という声がインサートされており、ライブではヤギヌマの「Baby, Baby」に観客が「はずかしい!」と返す奇妙なコール&レスポンスが起こった。
ワルツのリズムで静かに始まる「友達の歌」は、徐々に演奏に熱がこもり、エモーショナルに展開していく。沖井はこの曲について「僕は夏という季節の曲を書くのが下手なんですけど、この曲ができたときは、とても夏な曲ができたなと。今回のアルバムの中でも特に気に入っている曲で、今日このようなたくさんの人々の前で演奏できて、ホーントにうれしいです」と語り、充実した表情を見せた。さらに沖井は「弾みがついたら止まらなくて、早く3rd(アルバム)を出したいなと思っています。好きなんですよ、レコーディングが。新曲もできつつあって……楽しみでしょ? 誰よりも私が楽しみなんですけども」と、早くも次回作への意欲を覗かせた。
ライブはアルバムのラストナンバー「ムーンライト・フラッパー」でクライマックスを迎え、ラストはデビュー曲「KLING! KLANG!!」でフィニッシュ。アンコールでは1stアルバムから「The Sound Sounds.」「Crosstown Traffic」「Rock'n Roll is DEAD?」とアップテンポな3曲が歌われ、沖井はトレードマークのメガネを飛ばすほど激しいパフォーマンスで、熱い演奏を求めるオーディエンスの要求に応える。沖井は清浦と共に豪快なジャンプで締めくくり、「またすぐにライブをやりますので、次は友達を3人ずつ呼んでくださいね」と呼びかけた。
なお今回のライブは前半のみLILE LIVEを通じて生配信された。その模様はアーカイブ映像として保存されており、演奏に熱が入った沖井がメガネを飛ばしてしまうハプニングも見られた「バタード・ラム」までの9曲が楽しめる。