ソウル=牧野愛博
2016年8月16日00時05分
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は日本統治からの解放を祝う15日の記念演説で南北関係に触れた際、初めて北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)委員長と当局者を区別した。正恩氏の恐怖政治により、当局者らに動揺が広がっているという判断から、正恩氏の孤立化を狙ったものだ。
朴大統領は、演説で「北韓(北朝鮮)当局の幹部たちと全ての北韓住民の皆さん」と正恩氏と区別して呼びかけた。「核と戦争の恐怖が去り、人間の尊厳が尊重される新たな統一時代を開くことに賛同してほしい」と訴えた。
韓国政府高官は「区別した呼びかけは初めて。北の幹部たちに(正恩氏の)顔色ばかりうかがうな、というメッセージだ」と語った。朴氏は演説で、北朝鮮住民への人権侵害の問題も取り上げた。
朴氏は演説で正恩氏への名指し批判は避けた。最高指導者への批判には反発せざるを得ない北朝鮮側の事情に配慮したとみられる。
韓国政府は、正恩氏が2011…
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朝日新聞国際報道部
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