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2015.02.01

旧石巻市役所跡の復興住宅 1階に交流拠点整備へ 娯楽室や浴室併設

 東日本大震災からの復興を進める石巻市は、日和が丘1丁目の旧市役所跡地に建設する復興公営住宅の1階部分に、地域の支え合いを推進する拠点となる「まちなか安心ふれあいセンター」(仮称)を整備する。入居者の高齢者や施設に集う人たちとの交流を促進するため、機能を充実。講座も開設して利用者の健康づくりをサポートし、介護予防にもつなげる。復興住宅の入居開始に合わせ、2016年9月の利用開始を予定している。

 阪神大震災では、被災者が仮設住宅から復興住宅に移った際に引きこもりから孤独死に至ったケースが顕在化した。市は仮設住宅よりも個室化している復興住宅では、入居者の3割を超える高齢者が外部と接触する機会が減ると懸念。世代を超えて交流し、支え合う場の確保が急務となっていた。

 日和が丘1丁目の復興住宅は5階建てで、2〜5階に40戸を確保。センター(延べ床面積約654平方メートル)には集会室や娯楽室、談話室、浴室などを設け、健康相談にも応じる。

 市はセンターを地域に開放し、入居者や多くの市民に利用してもらう。魅力ある講座も企画して利用と市民の健康づくりを促す。軽運動を体験する講座や栄養教室などを想定している。

 同じ日和が丘1丁目の高台にある老人福祉センター「寿楽荘」の代替施設ともなる。1970年に建築されたが、雨漏りや入浴設備などの老朽化が著しく、大規模な修繕が必要になっていた。

 国の復興交付金を活用して整備する復興住宅は4月に建築工事に取り掛かり、16年7月末に完成の予定。

 市は「センターを整備することにより、元気な高齢者を増やし、地域力アップにもつなげていく」と説明している。


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