遺体　大和晃さんと確認…熊本地震の直接死５０人に

大和晃さんの捜索現場で、車の周辺の土砂を掘り出す警察官 Photo By 共同

　熊本県は１４日、熊本地震で崩落した阿蘇大橋（南阿蘇村）の下流で１１日に収容した遺体は、地震後に唯一行方不明となっていた熊本学園大４年の大和晃さん（２２）＝阿蘇市＝と確認したと発表した。県警のＤＮＡ鑑定で判明した。県が陸上捜索を打ち切る中、両親らが独自に捜し続け、手掛かりを見つけた。熊本地震は１４日で最初の発生から４カ月。直接死は５０人となった。

　大和さんは本震が起きた４月１６日未明、熊本市から乗用車で自宅に帰る途中、阿蘇大橋周辺の土砂崩落に巻き込まれたとみられる。死因は多発外傷の可能性が高い。

　大和さんの父卓也さん（５８）は取材に「やっと晃が家に帰ってこられる。長い時間かかったが良かった」と話した。身元確認を受け、遺体は今週末にも両親へ引き渡される。