「紅白」を最後に解散・引退した主なアーティスト【拡大】
そこで鍵になるのが、ファンの存在だ。ファンサイトによると、SMAPのファンクラブ会員数は約100万人。NHK幹部は「国民的アイドルであるSMAPが国民的音楽番組である紅白で最後を飾るのは、世の中の人が自然に望むことになるでしょう」と推測。1月の独立騒動表面化の際も、グループ存続を願うファンが「世界に一つだけの花」の購買運動を展開した。
この日、東京都内でサンケイスポーツの取材に応じたファンからも「紅白で歌うところをもう一度見たい」などと待望論が噴出した。
加えて、「12月31日」を活動最終日に“設定”したのも大きな鍵だ。ジャニーズ事務所が紅白出場の可能性をあえて残した意図が透けて見える。
ジャニー喜多川社長(84)を筆頭に事務所は活動続行へ5人と話し合いを重ねたが、説得できなかった。しかし紅白までまだ4カ月半ある。この間にファンの熱い期待がメンバーを突き動かし、紅白出場へと傾くことへの期待感がにじむ。
過去にチェッカーズやX JAPANも紅白出場をもって解散。事務所幹部は「25年間お世話になったことに5人がどう応えるか」と、自分たちを育ててくれた紅白、ファンに対する気持ちが重要だと指摘した。
ファンはもう一度、5人でステージに立つ姿を待ち望んでいる。